写真展
吉岡さとる写真展「何故、我々は存在するのか?高エネルギー物理学の世界における視覚的研究/セルン」
(新宿ニコンサロン)
Reported by(2014/2/18 08:00)
“宇宙誕生の謎”。
作者は、この言葉に心をぐっと掴まれた。2005年、スタンフォード線形加速器センターに初めて足を踏み入れた時だった。
高エネルギー物理学研究所の加速器実験。極微の粒子を光の速さ近くまで加速させ、お互いに衝突させる。衝突した粒子から膨大なエネルギーが放出され、新しい粒子が誕生する。小さなビックバン。“神の粒子”。ピーター・ヒッグス教授の予測 / ヒッグス粒子。欧州合同原子核研究機構 / セルンでの巨大加速器実験、何兆回もの粒子の衝突の後に、その存在が証明された。2013年度ノーベル物理学賞となった。
2007年、作者はガスマスクを手に、ヘルメットを被り、避難用に空気圧がかかったエレベーターに乗りこみ、スイスの地下100メートルへ降り立った。そこでは“神の粒子”を見つける為の全周27キロの実験装置が、人の手によって創造されていた。
“宇宙誕生の謎。何故、我々は存在するのか?”
そんな思いの中、作者はひたすらシャッターを切った。カラー40点。
(写真展情報より)
- 新宿ニコンサロン
- ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
- ・会期:2014年3月4日火曜日~2014年3月17日月曜日
- ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
- ・休館:会期中無休