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キヤノン、エントリー向けミラーレス「EOS M10」

価格を抑えながらも充実の機能

キヤノンは、ミラーレスカメラ「EOS M10」を10月29日に発売する。価格はオープンプライス。

ラインナップと直販価格は以下の通り(いずれも税別)。

  • ボディー:4万2,800円
  • EF-M15-45 IS STMレンズキット(EF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STM付):5万7,800円
  • ダブルレンズキット(EF-M22mm F2 STM、EF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STM付):7万1,800円
  • ダブルズームキット(EF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STM、EF-M 55-200mm F4.5-6.3 IS STM付):8万2,800円

EOS MシリーズとしてはEOS M3に続く4機種目のモデル。EOS M3の下位機種という位置づけで、同社ミラーレスカメラのエントリーモデルとなる。スマートフォンのカメラなどからのステップアップユーザーに向けたモデルで、ターゲットは20~30代の女性という。

EOS M3に対して価格を抑えながらも、EOS M3と同じ画像処理エンジンDIGIC 6を搭載。DIGIC 5に比べてディテールの表現力や動画でのノイズリダクションの性能が向上している。

撮像素子はAPS-Cサイズ相当の有効約1,800万画素CMOSセンサー(EOS M3は同2,420万画素)。最高感度はISO12800。拡張設定でISO25600に対応する。連写速度は4.6コマ/秒。フルHD動画も撮影できる。

AFはEOS M2と同じハイブリッドCMOS AF IIを採用。像面位相差AFとコントラストAFの併用で高速な合焦が可能とする。

デザインはこれまでのEOS Mシリーズを踏襲したもの。カラーはホワイトとブラックの他、新色のグレーが加わった。なお、ブラックはグラファイトのキットレンズ、ホワイトとグレーはシルバーのキットレンズとなる。

EOS M3同様、上方に180度チルトする3型約104万ドットのタッチパネル式液晶モニターを搭載。美肌効果などを適用できる自分撮りモードも利用できる。全メニューを縦スクロールで操作できる新ユーザーインターフェースも採用した。

液晶モニターは上に180度チルトする
スクロールするメニューを搭載した

ポップアップ式ストロボを内蔵する。また、無線LANおよびNFC機能も引き続き搭載する。

記録メディアはSDXC/SDHC/SDカード。UHS-Iに対応する。電源はリチウムイオン充電池「LP-E12」。

外形寸法は、108×66.6×35mm、重量は301g(バッテリーと記録メディアを含む)、約265g(本体のみ)。

オプションとして、フェイスジャケット(直販価格はボーダーとボーダーイエローが税別5,500円、それ以外は同3,500円)、ボディジャケット(同4,900円)、ネックストラップ(同3,400円)、グリップ(同3,500円)も用意する。

フェイスジャケット
ボディジャケットおよびネックストラップ
グリップ

キットレンズのEF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STMは新製品で、単品でも11月に発売する。直販価格は税別3万5,000円。鏡枠沈胴構造を採用することで、収納時の小型化を図った標準ズームレンズ。3.5段分の手ブレ補正機構も備える。カラーはグラファイトとシルバー。

グラファイト
シルバー
フード

同じくキットレンズのEF-M 55-200mm F4.5-6.3 IS STMは新色のシルバーを11月に単品で発売する。直販価格は税別4万9,000円。手ブレ補正の効果は3.5段分。従来のカラーはグラファイトのみだった。

(本誌:武石修)