ニュース
キヤノン、写真家ドキュメンタリー第2弾をBS朝日で放送
写真家6人にフォーカス 人間ドラマを描く
Reported by 本誌:武石修(2015/6/11 18:15)
キヤノンマーケティングジャパンは、写真家に密着した同社提供のドキュメンタリー番組「The Photographers 2―心を揺さぶる光景を求めて―」を6月15日と6月22日にBS朝日で放送する。
2014年11月に放送した「The Photographers」に続く第2弾。今回は6人の写真家の撮影現場を取材し、“一瞬に人生をかける姿”を描く。番組では、最新のデジタル一眼レフカメラ「EOS 5Ds」や「EOS 5Ds R」で撮影された作品(撮影データ付き)も多数登場する。
第1回「空の色編」
- 放送日:6月15日(月)21時~23時
- 登場写真家:竹沢うるまさん、中西昭雄さん、米美知子さん
第2回「光の海編」
- 放送日:6月22日(月)21時~23時
- 登場写真家:尾崎たまきさん、GOTO AKIさん、吉村和敏さん
BS朝日において、6月11日に関係者向けの試写会が開催され、第1回「空の色編」が披露された。
BS朝日 編成制作局 制作部長兼編成部プロデューサーの江野夏平氏は、「前回よりもドキュメンタリー色の強い内容にした」と紹介。キヤノンマーケティングジャパン イメージコミュニケーション企画本部 カメラ商品企画第一部 商品企画第二課 課長の小林元氏は、「前回が非常に好評で、また見たいという声が多かった。今回は如何にして写真家になったか、そして、突き詰めている人の生き方を描いた。カメラ以上に写真家の生き様を見て欲しい」とアピールした。
番組は、世界130カ国以上を訪れたという竹沢うるまさんのパートでスタート。キューバの国民的イベントであるメーデーの撮影に挑戦する姿を追う。「いい写真に出会える確率は、歩いた距離に比例する」という竹沢さんは、多いときで1日に2,000枚も撮影するとのこと。番組では竹沢さんならではの撮影スタイルも紹介する。さらに竹沢さんの生い立ちに迫り、なぜ写真家になったのかを紐解く。
続いては、自然風景で知られる米美知子さんが登場。撮影ツアーの講師として優しく生徒に接する姿が描かれる一方、自身の撮影では厳しく自然に対峙するプロの横顔を見ることができる。風景写真といえばじっくり構えて撮るというイメージもあるが、番組を見るとシャッターを押してはすぐに移動してベストを尽くす様子に驚く。また、エレクトーンの講師だった米さんがなぜ全く異なる職業を目指したのかが語られる他、撮影の基地となる愛車の中も公開される。“ヨネラー”(米さんのファン)でなくても必見だろう。
最後に登場するのは中西昭雄さん。日本では数少ないプロの天体写真家だ。都心の夜空で星はほとんど見えないが、中西さんにかかると東京駅の上に見事な星空が現れる。どのような手法を使うのかはぜひ放送でチェックして欲しい。番組の山場は4月に起きた皆既月食の撮影だろう。当日、日本には雲がかかるとの予報。直前に海外渡航も検討するが、晴れ間を予想して山梨に向かう。だが、到着してみるとやはり曇り。果たして夜までに雲は晴れるのか……。
今回は、撮影風景が中心の前回とはやや異なり、人間ドラマを描いた番組になっているとの印象を持った。写真家の一瞬、一枚にかける情熱を垣間見ることで視聴者の写欲も高まるのではないだろうか。
なお、番組と連動した写真展「EOS 5Dシリーズ特別企画展 The Photographers2 -心を揺さぶる光景を求めて-」が6月25日から4都市のキヤノンギャラリーで開催される。詳細はこちら。