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Apple Watchに「写真」の文字盤が追加

今秋公開のwatchOS 2にて

watchOS 2「写真」文字盤のイメージ

米Appleは6月8日(現地時間)、Apple Watch用OSの最新バージョン「watchOS 2」を開発者向けの講演で先行プレビューした。文字盤の背景に写真を使えるようになる。

Apple Watchは、アップルが4月に発売したウェアラブルデバイス。iPhoneの通知を手元で確認したり、ユーザーの活動量や心拍数を計測するほか、高解像度の有機ELディスプレイを活かしたカスタマイズ性の高い文字盤を持つ腕時計でもある。

今秋公開予定のwatchOS 2で追加される3つの文字盤は、いずれも写真がテーマになっている。世界5都市(香港、ロンドン、マック湖、ニューヨーク、上海)のタイムラプス映像を表示する「タイムラプス」、Apple Watchに転送している写真を任意に選択・トリミングして文字盤に設定できる「写真」、手首を持ち上げて文字盤が表示されるごとに指定アルバム内の写真が表示される「フォトアルバム」。

watchOS 2「タイムラプス」文字盤のイメージ

これらの「タイムラプス」と「写真」は、どちらも2014年9月にApple Watchが初お披露目された際に予告されていたが、4月の製品発売時点で搭載されたWatch OS 1.0には含まれていなかった。

そのほかの機能では、同じくwatchOS 2で加わる「タイムトラベル」機能において、時計画面でデジタルクラウン(各種選択操作に用いるリューズ)を回すと、それに伴って一時的に時刻が前後。連動して過去や未来の情報を確認することができる。主に先のスケジュールを簡易に確認するための機能と思われるが、たとえば朝の時点で日中の気温がどれぐらいになるかチェックしたり、翌日の天気予報や日の出/日の入り時刻を時計表示のままデジタルクラウンの操作ひとつで確認できる。

Apple Watchにおいて、天気予報、日の出/日の入り時刻、月の位相、カレンダーのスケジュールといった日時以外の情報は、機械式時計の“複雑機構”にならって「コンプリケーション」と呼ばれる情報窓を備えた文字盤で利用可能。

(本誌:鈴木誠)