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ニコン、電磁絞りになった「AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR」

蛍石採用、約820gの軽量化。新VRモード「SPORT」も

 ニコンは、一眼レフ用超望遠レンズ「AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR」を2014年8月に発売する。希望小売価格は税別137万5,000円。

 2007年11月に発売した「AF-S NIKKOR 400mm f/2.8G ED VR」をリニューアル。ボディ側から電気信号で絞りを制御する電磁絞り機構の搭載により、高速連写時のAE安定性向上を図った。機械式の絞り制御では、絞り連動レバーと絞り羽根の距離が長くなる超望遠レンズで露出誤差が生じやすいという。

 ニッコールレンズで電磁絞りを採用しているのは、シフトレンズPC-E NIKKORの3本と、2013年5月発売の超望遠レンズ「AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR」。電磁絞りはD2シリーズ、D1シリーズ、D200、D100、D90、D80、D70シリーズ、D3000、D60、D50、D40シリーズ、フィルムカメラにおいて未対応としている。

 新たにスポーツ撮影向きというVRモード「SPORT」を搭載。同モードでは手ブレ補正の作動・非作動時の不連続性を解消し、動体追従時のフレーミングしやすさが向上しているという。より高い補正効果と光学性能を重視する場合は、従来からのVRモード「NORMAL」を推奨している。NORMAL時の手ブレ補正効果は4段分。

 また、対応機種(現行機種ではD4Sで対応予定)では露光前のセンタリングを行なわないことで、コマ速が落ちず、コマ毎のフレーム変動も少ないメリットがあるという。

 レンズ構成はEDレンズ2枚、蛍石レンズ2枚を含む12群16枚(+フッ素コートのメニスカス保護ガラス1枚)。1枚目と2枚目に蛍石を採用して軽量化を実現した。重量はAF-S NIKKOR 400mm f/2.8G ED VRから約820g軽い約3,800gとしている。

 最短撮影距離は2.6m。9枚羽根の円形絞り。フィルター(組み込み式)サイズは40.5mm。

 最大径×長さは約159.5×358mm。フードHK-38とトランクケースCT-405が付属する。

 なお、別売の×1.4テレコン「AF-S TELECONVERTER TC-14E III」(2014年8月発売、税別5万7,500円)も同時発表。新規光学設計で描写力とAF精度を向上させたという。新たにレンズ最前面・最後面にフッ素コートを施した。

(本誌:鈴木誠)