ニュース

ニコン、新RAW現像ソフト「Capture NX-D」(ベータ版)を公開

正式版は夏にリリース

 ニコンは2月25日、新RAW現像ソフト「Capture NX-D」(ベータ版)を無償公開した。正式版を夏にリリースする。正式版は無償となる。

 Capture NX-Dは、既存の「Capture NX 2」(実勢価格1万7,500円前後)の後継となる現像・調整ソフト。同社製カメラのRAW画像(.NEF/.NRW)のほか、JPEGとTIFFの調整も可能。Windows 7/8.1、Mac OS X 10.8および10.9に対応する。

 これまで同社製カメラには無償のRAW現像ソフト「View NX」が付属しており、一部のRAW画像調整機能を有していた。今後同社製カメラのユーザーは、Capture NX 2と同等の現像機能を搭載するCapture NX-Dを無償で使えるようになる。

 名称の“D”は、「Development」(現像)からとったもので、RAW現像に特化したソフトウェアであることを意味するという。

 ベータ版公開中に同ソフトを使用したユーザーから意見や要望を受け付け、正式版の参考とする。

 Capture NX 2については、引き続き販売とサポートを継続するが、Capture NX-Dの正式版リリース後はバージョンアップのサポートを終了する。

 Capture NX-Dでは、ユーザーインターフェースを見直したほか、絞り込み機能やバッチ処理機能も搭載した。

 Capture NX 2では画像調整機能のウィンドウが固定されていたが、Capture NX-Dでは、調整機能ごとに画面上の好きな位置に動かせるフローティングパレット式になった。2画面ディスプレイで使用する場合も、画像表示エリアを広くとれるという。フローティングパレットは2つ以上を繋げて同時移動することもできる。

 また、調整情報を別ファイルに記録して保存するサイドカーファイル形式を新たに採用した。元ファイルに調整結果を書き戻さずそのままの状態で保存するため、いつでもRAW現像をやり直せるという。

 タグ情報を元に、カメラやレンズの撮影距離などから必要な画像を絞り込めるフィルター機能や画像処理を一括で行なえるバッチ処理機能も搭載した。

 さらに、RAW現像した画像を16bitのTIFF画像として他のソフトに転送することもできる。

(本誌:武石修)