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Polaroidの“Androidミラーレス”が販売禁止に

Nikon 1のデザイン特許侵害訴訟で仮差止命令

 株式会社ニコンおよび米Nikon Inc.は12月6日、米Sakar International, Inc.(Sakar)に対して提起していたデザイン特許権等侵害訴訟で、ニューヨーク州南部連邦地方裁判所が12月4日に販売などを禁止する仮差止命令を下したと発表した。

Polaroid iM1836(2013 International CESに展示していたコンセプトモデル。編集部撮影)
【参考】Nikon 1シリーズのデジタルカメラ(写真はNikon 1 J1)

 ニコン側は、Sakar社によるPolaroidブランドのデジタルカメラ「Polaroid iM1836」がニコンのデジタルカメラ「Nikon 1」のデザイン特許権を侵害しているとして、10月11日に製造販売を差し止める訴訟を米で起こしていた。デザイン特許権は日本の意匠権に相当する。

 今回、同裁判所が仮差止命令を出したことで、Sakarは現デザインのPolaroid iM1836について、製造、輸入、広告宣伝、販売促進、販売の申し出、販売、出荷が行なえなくなる。

 ニコンは当該のデザイン特許を「Nikon 1」のデザインに関するものとしており、12月6日現在も具体的な機種名は明らかにしていないが、Nikon 1 Jシリーズに関するものと推測される。

 iM1836は、Polaroidが2013 International CESにコンセプトモデルとして出品したデジタルカメラ。当時世界初のAndroid OS搭載レンズ交換式デジカメを謳っており、1型1,810万画素の撮像素子やWi-Fi機能を搭載するとしていた。

(本誌:武石修)