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キヤノン、Wi-Fiを搭載した大口径ズーム機「PowerShot G16」

AF速度や撮影タイムラグも短縮

 キヤノンは、大口径ズームレンズ搭載のコンパクトデジタルカメラ「PowerShot G16」を9月下旬に発売する。直販価格は5万9,980円。

 東京、大阪、名古屋で開催する体験イベント「EOS 70D JAPAN PREMIER」の会場で実機を展示する。場所や日程はこちらを参照されたい。

 35mm判換算28-140mm相当F1.8-2.8の5倍ズームレンズを搭載するモデル。同様のレンズペックを持つ「PowerShot G15」(2012年10月発売)の後継となる。実像式ズームファインダーを引き続き搭載する。レンズアダプター、テレコンバーターなども使用可能。

 PowerShot GシリーズはPowerShot G12(2010年10月発売)までCCDセンサーを採用。続くG15でCMOSセンサーに切り替わり、フルHD動画記録やより高速な連続撮影に対応した。PowerShot G16ではDIGIC 6の新採用により約12.2コマ/秒(6枚目撮影以降は約9.3コマ/秒)。

 AFアルゴリズムやメカ制御などの改善により、AF時間がキヤノンコンパクト史上最速という0.10秒を達成した。広角端での撮影タイムラグは0.13秒。これも、従来機種より大幅に短縮しているという。

 撮像素子は1/1.7型CMOSセンサー。有効画素数は約1,210万。ISO感度は通常時ISO80-12800。12ビットRAW記録に対応する。

 Wi-Fi機能をシリーズ初搭載。スマートフォン用アプリとの連携に加え、ワイヤレスでPC直接転送とクラウドへの自動アップロードを行なう「クラウドシンクロ」に対応した。

 最短撮影距離(レンズ前)は広角側1cm、望遠側40cm。望遠端でシャッタースピード3段分という手ブレ補正機構も備える。合焦した被写体の輪郭を強調表示するMFピーキング機能をシリーズ初搭載した。

 シャッタースピードは250〜1/4,000秒(全モード合わせて)。

 液晶モニターは固定式の3型約92.2万ドット。

 記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカードに対応。

 バッテリーはリチウムイオン充電池「NB-10L」。撮影可能枚数は約360枚(液晶モニター表示時)、約770枚(液晶モニター非表示時)。バッテリーチャージャーも付属する。

 外形寸法は108.8×75.9×40.3mm。重量は撮影時約356g、本体約314g。

別売のケース「PSC-G2」を装着したところ
専用ウォータープルーフケース「WP-DC52」を用意する
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(本誌:鈴木誠)