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【CP+】SDアソシエーション、UHS-II対応カードのモックアップを初公開

 SDアソシエーションはCP+2013の会場において、UHS-II規格対応SDカードのモックアップを世界で初めて展示した。

UHS-II対応カードのモックアップが展示されていた
UHS-II規格の概要

 UHS-II規格そのものは2011年1月に発表済み。今回、一般向けの展示会で初めてモックアップを出品したという。

 UHS-IIは、現行UHS-Iの3倍の転送速度が規定された上位規格。会場にはSD系に加え、microSD系のモックアップも展示されていた。

 外観上での特徴は、ピンが2列になっていることだろう。上列は従来と同じ配列であり、カードの形状とともに下位互換性を維持。下の列がUHS-IIのために追加されている。

UHS-II規格対応カードのモックアップ。左がSD系、右がmicroSD系

 ちなみに、UHS-Iのバススピードは、50MB/秒(SDR50、DDR50)または104MB/秒(SDR104)。UHS-IIのバススピードは156MB/秒、または312M/秒。

 現在のところUHS-I対応のデジタルカメラは、50MB/秒のSDR50、またはDDR50を採用する製品が主流。104MBに対応するのは、プロ向けのデジタル一眼レフカメラのごくわずかと見られる。こうした現状から、すぐにでも民生用のデジタルカメラにUHS-II製品が広まる可能性は低いといえる。

 UHS-IIについてSDアソシエーションでは、主にプロ向けの動画記録カメラでの使用が想定。最初の市場導入製品としては、「PCなど対応ホスト機器が5月に出てくるのでは」との予想をしている。

(本誌:折本幸治)