興和、ボディに合わせてマウントを交換できる超望遠レンズ

〜蛍石を搭載。焦点距離を3パターンに変更可能

 興和は、レンズ交換式デジタルカメラに装着可能な超望遠レンズ「プロミナー(PROMINAR)500mm F5.6 FL」を29日に発売する。価格は標準キットが29万9,250円、マスターレンズキットが27万3,000円。

プロミナー(PROMINAR)500mm F5.6 FLカメラへの装着例

 35mmフルサイズのイメージサークルをカバーする焦点距離500mm、開放F5.6の単焦点レンズ。超望遠ながら、2kgを切る重量を実現した。防塵防滴構造も採用している。標準キット付属のマウントアダプター「TX10」のほかに、オプションのマウントアダプター「TX07」(4万2,000円)使用することで350mm F4、また同「TX17」(5万2,500円、11月下旬発売)の使用で850mm F9.6のレンズとして使用可能。

 標準キットには、キヤノン、ニコン、ペンタックス、マイクロフォーサーズのいずれか用のマウントアダプターが付属し、各デジタルカメラに装着して撮影が可能。フォーカスはMF。素早くピントを合わせるクイックフォーカスとより細かいピントを合わせるファインフォーカスの両方を搭載する。フードは照準機構付き。マスターレンズキットは、標準キットからカメラ用マウントアダプターなどを省いたもの。

 またオプションのプリズムユニットとアイピースを使用することでスポッティングスコープとしても使用できる。さらに、オプションのデジタルカメラアダプターを装着することでコンパクトデジタルカメラで35mm判換算3,000mm相当の撮影が可能という。

 ジッツオやマンフロットの一部のビデオ雲台にクイックシュー無しで装着できる。そのほかの雲台にも取り付けが可能。

 マスターレンズは、蛍石レンズ1枚、XDレンズ(特殊低分散レンズ)2枚を含む7群7枚構成。絞りは9枚の円形絞り。最短撮影距離は3m。最大撮影倍率は0.17倍。フィルター径は95mm。サイズは104×341mm(最大径×全長)、重量は1970g(いずれもニコン用)。

オプションのプリズムユニットとアイピースを装着して、スポッティングスコープにしたところ



(本誌:武石修)

2010/10/25 15:45