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フルサイズミラーレス「ライカSL」のファームウェア2.0が公開

AF性能向上 JPEGノイズリダクションを新搭載

独ライカカメラAGは4月14日、ミラーレスカメラ「ライカSL」(Typ601)の最新ファームウェアを公開した。多数の新要素を含む大型アップデートで、ライカカスタマーサイトからダウンロードできる。

主な新機能として、撮影モードP/T/A時に、上面もしくは背面ダイヤルで直接露出補正の操作ができるようになった。またAFの合焦精度、追尾性能が向上し、1点AFの測距点は529に増加。シャッター速度の設定範囲は最長30分から1/16,000秒(電子シャッター)に拡大している。

加えて、カメラ内で生成するJPEG画質の向上と、ノイズリダクション機能(強度3段階)の追加、ホワイトバランスの向上、カスタマイズ可能になったMレンズ・Rレンズのリスト、アドビ製品と互換性のあるレーティング機能、UHS-II規格SDカードの対応拡大などが盛り込まれている。同アップデートにはバグフィックスも含む。

アップデートには100%充電されたバッテリーが必要。ダウンロードしたファームウェアをSDカードにコピーし、カメラの設定メニューからアップデートを実行する。事前にユーザープロファイルのバックアップを取るよう推奨している。

ライカSLは、35mmフルサイズフォーマットのミラーレスカメラ。APS-Cの「ライカT」とレンズを共用できるライカLマウントを採用する。2,400万画素CMOSセンサー、約440万ドットのEVF、約3型104万ドットのタッチパネル式液晶モニターなどを搭載する。発売は2015年11月。ボディ単体の実勢価格は税込99万3,600円前後。

(本誌:鈴木誠)