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歴代ニコンカメラ約450台に会える!
ニコンミュージアムが明日オープン

ニコン羊羹などオリジナルグッズも購入可能

テープカットの出席者は、左からニコン執行役員取締役の今常嘉館長、カメラ財団の森山眞弓理事長、ニコン牛田一雄取締役社長。

当サイトでも以前お知らせした「ニコンミュージアム」が、10月17日にオープンする。前日のプレス向け内覧会に参加したので、一足早く内部を紹介しょう。

ニコンミュージアムは、2017年7月の同社創立100周年を記念した施設。ニコンの各事業の歴史、製品、技術などが一堂に展示されている。

これがニコンミュージアムのレイアウト。

とにかく圧巻なのが「映像とニコン」コーナー。ニコンI型から最新デジタル一眼レフカメラまで、約450点が展示されている。

圧巻のカメラショーケース。じっくり見ていると、どんどん時間が経ってしまう。
最初のニッコールとして知られる1933年の航空写真用レンズ「Aero-Nikkor」(エアロニッコール)。
ニコンF
Fisheye-Nikkor Auto 6mm f/2.8
ニコンF3/T。F3/TブラックやF3AFといった兄弟分もあった。
レンズの展示も充実している。ニコン初のサンニッパ、NIKKOR-H 300mm F2.8。
ニコンおもしろレンズ工房。箱ごと展示。
主要機はカットモデルも展示されている。SB-24の断面が興味深い。
ニコノスIV-A
ニコンSPの復刻モデル。ニコンSPリミテッド。
デジタルカメラも大量に展示されている。写真はD1。
D70
COOLPIX950
D3
Df Black Gold Edition
歴代名機のカタログコーナーも。表紙がそれぞれの時代を物語る。

製品展示だけでなく、原材料や製造工程で使われる技術も見ることができる。カメラ関連では、NIKKORレンズにまつわる展示が目立っていた。

例えばこの巨大な合成石英ガラスインゴッド。

レンズ好きが思わず反応してしまう研磨皿や光学ガラスなども。

「Nikon in Motion ニコンのいま」コーナーにも大量のレンズが展示されていた。レンズに囲まれたそのスペースでは、ニコンの社員の働く姿を映像化した「Made by Nikon」という映像作品が上映されていた。

こうしたニコン製品の展示に加えて、ニコンの世界観や広がりを示す各コーナーも設けられている。

巨大な曲面スクリーンに、インタラクティブな映像が投影される「Univers of Nikon ニコンが開く世界」もすごい。顕微鏡レベルから宇宙までという、ニコン製品のスケールの大きさを表現したもので、迫力ある映像世界が繰り広げられる。

「Theater 映像で振り返るニコンの100年」では、和田薫氏がニコン100周年のために作曲した交響組曲「LUX CENTURIAE」の演奏風景を視聴できる。

子ども連れには「レンズの実験室」も楽しい。レンズの役割やピント、色収差について体験できる。

「レンズの実験室」コーナーのひとつ。手前のボタンを押すたびにレンズが切り替わり、「N」の字の周りのにじみが変化する。

お土産も購入可能だ。ミュージアムショップでは、ニコン羊羹をはじめとしたオリジナルグッズが取り揃えられている。

ニコンオリジナルグッズはタッチパネル端末で購入できる。引換券が出たらインフォメーションカウンターに持っていく。
おなじみのニコン羊羹。
ニコンFナノブロック
ニコンFペーパークラフト
ニコンロゴ入りレンズキャップクリップ
来場記念に。ニコンフラッグシップポストカード、ステッカー、手ぬぐい、トートバッグ。
ニコンオリジナル手ぬぐい

企業の製品アーカイブ的な施設はこれまでにもあったが、ニコンミュージアムの充実度は群を抜くレベルといえる。ニコンファンなら一度は必ず訪れたい、新しい聖地の誕生だ。

ニコンミュージアムの入口は、ニコン本社の受付の向かって右奥。住所は東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC棟。

開館時間は10時〜18時(最終入館は17時30分まで)。休館日は日曜日および祝日、年末年始など。

(本誌:折本幸治)