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ソニー、フルサイズミラーレス新モデル「α7 II」

フルサイズ初のボディ内5軸手ブレ補正

 ソニーは、35mmフルサイズセンサーを搭載するミラーレスカメラ「α7 II」(マークツー)を12月5日に発売する。価格はオープン。ボディ単体のみ用意し、税別19万円前後を見込む。

ソニーマーケティング伊藤秀樹氏(左)、ソニー田中健二氏(右)
α7 II

 同社フルサイズミラーレスのスタンダード機「α7」の進化版に位置づけるモデル。国内ではα7も併売するという。

 なお、11月21日から銀座のソニーショールームや大阪・名古屋のソニーストアで先行展示を行なう。

α7 IIが加わったα7シリーズの顔ぶれ

 α7 IIにおける新たな特徴は、センサーシフト式の5軸手ブレ補正を搭載した点。シャッターボタンの半押しでファインダー像も止まる。これまでEマウント機はレンズ側に手ブレ補正機構を持たせており、ボディ側での手ブレ補正機構はなかった。

 特に35mmフルサイズセンサーでのボディ内手ブレ補正搭載機は、これまでにも同社Aマウント機の「α99」もしくは「α900」など、例は多くない。ボディ内補正でファインダー像が止まるカメラは、マイクロフォーサーズのオリンパスOM-Dシリーズなどが有名どころだ。

 5軸補正は、角度ブレ(ピッチ/ヨー)、シフトブレ(X軸/Y軸)、回転ブレ(ロール)を検出し、静止画・動画の撮影時に補正する。静止画時の補正効果は最高4.5段分としている。

 撮像素子はα7と同様の有効2,430万画素CMOSセンサー。像面位相差AFとコントラストAFによる「ファストハイブリッドAF」を搭載。電子先幕シャッターも利用できる。

新たに手ブレ補正機構を備えたセンサーユニット(左)がα7 II(右)に収まっている

Aマウント機や手ブレ補正対応Eマウントレンズにもなかった5軸補正をアピール
多くのレンズで使えることをアピール。Aマウントレンズのユーザーにはありがたい点だろう
AF機能も向上させた
そのほかの向上ポイント
5軸手ブレ補正のイメージ

 外観上の特徴としては、シャッターボタン周りの配置変更が目を引く。グリップの形状も変化。大きなセンサーを動かす機構が入ったこともあり、ボディの幅や厚みには多少の変化が見られ、空いたスペースにカスタムボタンが増設されている。縦位置グリップも新規の製品になっている。

縦位置グリップを装着

 外形寸法と重量(バッテリーNP-FW50、メモリースティックPROデュオ込み)は、約126.9×95.7×59.7mm、約599g。α7と比べると、高さと奥行きが各1cmほど増し、撮影時重量は125g増えている。参考までにα7は約129.6×94.4×48.2mm、約474g。

α7 II(左)とα7(右)
α7(左)とα7 II(右)
α7(上)とα7 II(下)
外装の質感がこれまでと異なる(写真はα7 II)

 ほかにも、α7比で約40%の起動高速化、動画記録時の高ビットレート記録フォーマットXAVC Sへの対応などをアピール。Wi-Fi/NFC機能を引き続き搭載する。

 記録メディアはメモリースティックPROデュオ、メモリースティックPRO-HGデュオ、メモリースティックXC-HGデュオ、SDXC/SDHC/SDメモリーカードに対応。

 バッテリーは「NP-FW50」でこれまでと共通。

ミラーレスと中級機以上が伸長

 発表会では、ソニー株式会社 デジタルイメージング事業部 第2事業部1部 ビジネスユニット長の田中健二氏が登壇。

α7 IIを披露するソニー田中健二氏

 レンズ交換式カメラの出荷推移においてミラーレスが構成比を伸ばしており、その理由として高画質かつ持ち歩きのしやすい点が魅力と分析。そのミラーレス人気を同社α7シリーズが牽引していると話した。9月には新たに8本のEマウントレンズを発表し、Eマウントレンズ、Aマウントレンズあわせて全体のラインナップは64本になるという。

レンズ交換式カメラの全世界出荷数量推移
国ごとの構成比推移
Eマウント、Aマウントあわせてレンズは全64本になるという

 また、一眼レフシステムを源流とするAマウントの新製品アナウンスもあった。ソニーのAマウントレンズの中でも人気ある70-300mm F4.5-5.6 G SSMがリニューアルして「II」になり、現行Aマウントレンズの看板であるツァイスレンズも24-70mm F2.8と16-35mm F2.8がそれぞれ一新。AF高速化、防塵防滴配慮、ゴースト低減を共通の進化点として挙げた。

70-300mm G IIを2015年2月中旬に発売。税別14万2,000円
ツァイスF2.8ズームも2015年春にリニューアル予定。この写真はどちらも現行モデル
会場にあった70-300mm G IIのモックアップ
2014年9月現在の最新ロードマップ
APS-CのAマウント機「α77 II」にもAF高速化アップデートを提供する

α7購入者の半数が“初のソニー機”

 ソニーマーケティング株式会社 デジタルイメージングマーケティング部 統括部長の伊藤秀樹氏は「4月の消費増税以降、台数ベースの伸びが厳しい状況が続いている」と説明。その中で、価格帯構成比では中級機以上が堅調に推移しており、平均単価とミラーレスの構成比率が上がっている点に着目した。

ソニーマーケティング伊藤秀樹氏
国内レンズ交換式カメラ市場の動向

 また、α7シリーズのユーザーアンケートによると、α7シリーズの購入者の半数が、α7で初めてソニー製レンズ交換式カメラを手にしたとの結果が出たという。

α7シリーズのユーザー属性

 Eマウントの手ブレ補正が今後ボディ内蔵を主流とするのかどうかは、市場の反応を見ていきたい(ソニー田中氏)としていた。