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アップデートした「Photoshop CC(2014)」の新機能とは?

被写体に自然な動きを与える「スピンぼかし」「パスぼかし」など

 アドビシステムズは6月23日、6月19日にアップデートした「Creative Cloud」の説明会を都内で開催した。ここでは、主にPhotoshop CCの新機能などを紹介する。

Creative Cloudにおける写真分野のアップデート
Photoshop CCの新機能

 今回メジャーアップデートしたPhotoshop CCでは、範囲の選択に「焦点領域」が追加されたほか、「ぼかしギャラリー」に新しく「スピンぼかし」と「パスぼかし」が加わった。

 焦点領域は、ピントの合っている部分を自動的に選択できる機能。背景がボケていれば、ピントの合っている人物などを自動で選択できる。なお、画像によっては自動選択が完全ではない場合もあるが、境界線の調性機能や輪郭をなぞってフィッティングさせるマニュアルの操作でカバーできるとしている。

左の写真から自動的に人物を選択することができ、右のように簡単に切り抜くことも可能

 スピンぼかしは、止まっている被写体が回転しているようなブレの効果を適用できるエフェクト。従来こうした効果は「ぼかし(放射状)」が使われていたが、スピンぼかしではよりリアルに回転している効果を適用できるという。真円だけでなく楕円で適用することもできる。

スピンぼかしを使えば、観覧車が超高速回転しているかのように加工することも可能

 一方のパスぼかしは、任意の線に沿ってぼかしを適用できるもの。ボケの方向や強さを簡単に調整できる。パスを曲線にすることや複数のパスを組み合わせて複雑なぼかしを作ることも可能。

曲線のパスに沿ってぼかしを適用した例

 これら新しいぼかし効果の例として、止まっている車のタイヤを走行しているように見せるデモが行われた。スピンぼかしによって、ホイール部分がまわっているように見せ、パスぼかしのパスをタイヤの形状に合わせて設定することでタイヤがまわっているかのように加工できる。従来の手法よりもより自然に効果を掛けられるとしている。

停止している車のタイヤに2つのぼかしを適用して走っているかのように見せた例。ここでは、地面にもぼかしを適用している

 また、従来からある「コンテンツに応じた塗り」も強化した。コンテンツに応じた塗りは、写真内の不必要な被写体を自動的に消去できる機能。これまでは背景にグラデーションがあった場合などは正確な塗りつぶしができない場合があった。今回、オプションにカラーの設定が加わり、ONにすると違和感なく塗りつぶされる。

塔を選択してコンテンツに応じた塗りを実行するデモ
従来は不自然な線が出ていた
カラーの設定オプションをONにすると違和感なく塔が取り除かれた

 さらに、iPad向けの新アプリとして「Photoshop Mix」が公開された。CCユーザーは無償で利用できる。iPadで切り抜きや合成も含めたレタッチが行えるアプリ。クラウド経由で処理を行うことで、デスクトップ版Photoshopの「コンテンツに応じた」エフェクトも使用できる。

Photoshop Mixでは、合成、歪み補正、ブレ低減、コンテンツに応じたエフェクトも適用できる

 なお既報の通り、「Lightroom mobile」がiPhoneに対応した。専用アプリ「Adobe Lightroom for iPhone」(無料)で利用できる。最新のデスクトップ版Lightroom 5.5とCCの契約が必要。

バージョンアップしたLightroom 5.5
Adobe Lightroom for iPhoneの画面
Photoshop CCとLightroom 5.5を新規で使うには、月額980円の「Cleative Cloudフォトグラフィプラン」が利用できる