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キヤノン、1.5型CMOSコンパクト「PowerShot G1 X Mark II」

広角が24mm相当F2に。デュアルコントロールリングを新採用

 キヤノンは、同社コンパクトデジタルカメラのフラッグシップモデル「PowerShot G1 X Mark II」を3月中旬に発売する。価格はオープンプライス。直販価格は9万90円。

 2012年3月に発売した「PowerShot G1 X」の後継モデル。引き続き1.5型センサーを搭載しながら、最短撮影距離の短縮や広角側の拡大などを盛り込んだ。センサーサイズは1型センサーの約2.3倍、1/1.7型センサーに比べて約4.5倍の面積になるという。

 画素数は4:3時が有効1,310万画素、3:2時が1,280万画素。最高感度は従来と同じISO12800。

撮像素子。
透視図。

 レンズは35mm判換算の焦点距離24-120mm相当F2-3.9の5倍ズーム。ズーム全域でF4以下を実現した。従来機は28-112mm相当F2.8-5.8だった。絞りは6枚羽根から9枚羽根になり、円形に近いボケ形状になるという。最短撮影距離は従来機の20cmから5cmに短縮した(広角側)。望遠側の最短撮影距離は40cm。

レンズの構成パーツ。

 レンズ鏡胴には新たにスムーズリングとクリックリングからなる「デュアルコントロールリング」と呼ばれる操作系を採用した。スムーズリングはズームのほかフォーカス、絞り、シャッター速度の変更にも使用できる。一方、クリックリングはその名の通りクリックが設けられており、絞り、シャッター速度、露出補正、また電子ダイヤルと同様の機能割り当てが可能となる。

 例えば、AFで合焦後にスムーズリングの操作でフォーカスを微調整する、といった使い方ができるようになった。

 液晶モニターは約104万ドットの3型タッチパネルを採用。従来機はフリーアングル式だったが、今回は上180度、下45度のチルト式となった。

液晶モニターはチルト式。

 オプションとして約236万ドットの外付けEVFを用意する。一眼レフカメラ並みというアイポイントを確保したとする。接眼センサーを備え、自動で液晶モニターと表示を切り替える。輝度はEVFと液晶モニターで別々に設定可能となっている。。

 AFではAF枠が9点から31点に増えた。フォーカスエリアが拡大すると同時に1つのフレームのサイズが小さくなり、より小さな被写体にピントを合わせやすくなったとする。

内蔵ストロボをポップアップさせたところ。

 従来機に無かったWi-Fi機能も装備した。キヤノン初のNFCによる簡単なペアリング操作も可能。スマートフォンなどからのリモート撮影にも対応する。

 また、オプションとしてカスタムグリップも用意する。標準装備のグリップと取り替えて使用する。ホールド性がより高まるとしている。

オプションのカスタムグリップが装着できる。

 フルHD(30p)のMP4動画も撮影可能。

 バッテリーは従来機と異なる「NB-12L」を採用する。撮影可能枚数は約240枚。

 外形寸法は116.3×74×66.2mm、バッテリーと記録メディアを含む重量は約553g。

(本誌:武石修)