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ニコン、ローパスレスになったエントリー一眼レフ「D3300」
EXPEED 4で高感度画質を改善
Reported by 本誌:武石修(2014/1/7 11:35)
ニコンは、デジタル一眼レフカメラ「D3300」を2月に発売する。新たに高感度画質を改善したほか、さらなる軽量化も図った。価格はオープンプライス。ブラックとレッドを用意する。
店頭予想価格はボディのみが6万5,000円前後、AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6 G VR IIが付属する「18-55 VR IIレンズキットが7万5,000円前後、AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR IIとAF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm F4-5.6 G IF-EDが付属する「ダブルズームキット」が10万5,000円前後の見込み。
2012年5月に発売した「D3200」の後継機。DXフォーマットを採用する同社一眼レフカメラのローエンドモデルに当たる。
撮像素子はAPS-Cサイズ相当で、有効画素数は前モデルの2,416万画素を据え置いた。一方、今回から光学ローパスフィルターレス仕様となった。
画像処理エンジンは最新の「EXPEED 4」を新たに採用(D3200はEXPEED 3)。これにより高感度画質が改善したという。最高感度は常用がISO6400からISO12800に、拡張時はISO12800からISO25600にそれぞれ向上している。
また新画像処理エンジンにより、フルHD動画のフレームレートが従来の最高30pから同60pに向上した。
スペシャルエフェクト機能には、新たにフォトイラスト、極彩色、ポップ、かんたんパノラマを追加。また画像編集機能には、D-ライティング(人物優先)が加わった。背景の雰囲気を変えずに人物だけを明るく暗く写った写真を明るく補正できるという。
連写速度は前モデルの4コマ/秒から5コマ/秒になった。AFポイントは従来同様11点。
光学ファインダーは視野率約95%、倍率約0.85倍、アイポイント約18mmで、D3200と同じ。液晶モニターも約92万ドットの3型を引き継いだ。
Wi-Fi機能についてはD3300同様、オプションの「ワイヤレスモバイルアダプターWU-1a」を装着することで対応する。
外形寸法は約124×98×75.5mm。本体のみの重量は約410gで、前モデルより約45g軽くなった。
なおキットレンズのAF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6 G VR IIは、新型の標準ズームレンズ。鏡枠沈同方式を採用することで、従来品より体積を約30%、重量を約25%削減した。単体では2月上旬に3万6,750円で発売する。
今回、ボディとキットレンズの双方が軽量化したことで、D3300とAF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6 G VR IIを組み合わせた重量は、D3200とAF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6 G VRを組み合わせた重量よりも約115g軽くなった(いずれもバッテリーと記録メディアを除く)。