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キヤノン、EOS M用レンズ「EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM」

EFレンズシリーズ初、超広角ズームに手ブレ補正機構を搭載

 キヤノンは、EOS M用の交換レンズ「EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM」を7月下旬に発売する。キヤノン純正の超広角ズームレンズとして、初めて手ブレ補正機構を内蔵した。価格は5万2,500円。

 EOS M用のEF-Mレンズ初の超広角ズームレンズ。「EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM」「EF-M 22mm F2 STM」二続く3本目のEF-Mレンズとなる。

加えて、EFレンズシリーズの超広角ズームレンズとして、初めて手ブレ補正機構(IS)も搭載した。

 手ブレ補正の補正効果は約3段分。動画撮影には、通常の補正角度を超える補正を行なう「ダイナミックIS」が働く

 製品名にあるSTMでわかる通り、AFモーターには、ステッピングモーターを採用する。さらにリードスクリュー機構を採用したことで、動画記録中には静かでスムーズな動画サーボAFを実現したという。

 最短撮影距離は0.15m。最大撮影倍率は0.3倍。

 ちなみに発売済みの単焦点レンズ「EF-M 22mm F2 STM」は、最短撮影距離が0.15mと本レンズと同じだが、最大撮影倍率は0.21倍となる。

 フィルター径は55mm。最大径は60.9mm、全長は58.2mm(収納時)。他社でいうところの沈胴機構も取り入れられている。キヤノンではレンズ収納機構と呼ぶ。鏡筒には収納時に機能するロック機構も装備。質量は約220g。

 なお、APS-Cセンサー用のEF-Sレンズのうち、キヤノン純正の超広角ズームレンズとしては、「EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM」が存在する。

 EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STMは同じくAPS-Cセンサー用ながら、EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USMに比べて全長で約35%、質量で約43%の小型軽量化を実現した。

 これは、ミラーレスカメラであるEOS Mのショートバックフォーカスを活かし、さらに非球面レンズ2枚、UDレンズ1枚を採用したため。画質面でも「周辺領域までクラスNo.1の高画質」としている。ゴーストやフレアの発生の最小に抑えたという。

 レンズキャップ「E-55」(600円)、レンズフード「EW-60E」(1,500円)は別売。55mm径のプロテクトフィルター(3,000円)も用意される。

(本誌:折本幸治)