富士フイルム、水に濡れた記録メディアや写真プリントの対処法を公開
富士フイルムは24日、記録メディアや写真プリントなどが水を被った場合の対処法を公開した。東北地方太平洋沖地震での被災により多くの問い合わせがあったため、「平均的な対処法」として公開した。
元となる写真プリントや記録メディアの状態によって、救済の程度は異なるという。
■記録メディアが泥まみれや水浸しになったときの対処法
乾いた布で表面を拭き、デジタルカメラなどで画像が再生できるかどうか確認する。その際、砂や塵などで金属接点や記録面に傷を付けないように注意する。
■プリントが水や泥をかぶったときの対処法
主にフジカラーのお店などで注文した「銀写真プリント」が対象。家庭でもインクジェットプリントや店頭端末での「昇華型プリント」には適用できない。
●プリントが(泥)水に濡れてしまった
- プリントをきれいなぬるま湯(約30度)に浸す
- しばらく経ってから、プリントの表面を傷つけないように注意しながら洗浄する(指の腹部分などを使用して、温水中でこすると効果的)
- 洗浄後、プリントの端をつまんで、ほこりなどのつかない場所につるして、乾燥させる(ヘヤ-ドライヤーで乾燥しても構わないが、弱風乾燥を推奨)
●プリントがアルバムごと水没(水濡れ)した
泥水などに濡れているプリントをそのまま放置すると、くっついたり、変色したりする。生乾きになっているプリントは、台紙やビニールカバーから無理に剥がさず、次の手順で対応する。
- アルバムの台紙ごと、きれいなぬるま湯(約30度)に浸ける
- しばらく経ってから、プリント表面を傷つけないように注意して洗浄し、プリントを台紙などからゆっくり剥がす
- 洗浄後、プリントの端をつまんで、ほこりのつかない場所につるして、乾燥させる(ヘヤードライヤーで乾燥しても構わないが、弱風乾燥を推奨)
●重ねていたプリントが水没して、くっついてしまった。または、アルバムの台紙がくっついてしまって開かない
無理に剥がそうとせず、次の手順で対応する。
- プリントや台紙(もしくはアルバム)ごとに、1回洗浄する
- その後、きれいなぬるま湯(約30度)に浸ける
- しばらく経ってから、プリント表面を傷つけないように注意して洗浄し、プリントを台紙などからゆっくり剥がす(剥がれない場合は無理に剥さず、もう少しお湯に浸けておき、自然に剥がれるようになるのを待つ)
- 洗浄後、プリントの端をつまんで、ほこりのつかない場所につるして、乾燥させる(ヘヤードライヤーで乾燥しても構わないが、弱風乾燥を推奨)
なお富士フイルムメディアクレストでは、メモリーカード、HDD、DVD、CDの「データ修復サービス」を行なっている。また富士フイルムでは、写真プリントを復元する「フジカラーリメイクサービス」を行なっている。いずれも、元の記録メディアや写真プリントの状態により、修復の程度は異なる。
2011/3/25 14:15