【 2016/05/24 】
【 2016/05/23 】
【 2016/05/20 】
【 2016/05/19 】
【 2016/05/18 】

【CP+】「ダイレクトモード」をデモしたEye-Fiなど記録メディア関連


 CP+2011における記録メディア関連の展示としては、アイファイジャパン、トレック2000インターナショナル、SDアソシエーションのブースが確認できた。

アイファイジャパン

 アイファイジャパンは、1月に発表した「ダイレクトモード」のデモを実施していた。

アイファイジャパンブース

 ダイレクトモードは、Eye-Fiのモバイル用アプリを使用することで、デジタルカメラで撮影した画像や動画をワイヤレスでスマートフォンやタブレットに直接転送できる機能。

 モバイル端末への画像送信は従来より可能ではあったが、端末側で画像をダウンロードするためには、必ず一度は無線LAN経由でWebサーバーにアップロードする必要があったため、無線LAN環境のない場所ではカメラからモバイル端末に画像を送信することができなかった。

 ダイレクトモードではEye-Fi自体をアクセスポイントとすることで、カメラからモバイル端末への直接送信が可能となる。「Eye-Fi X2 Pro」で利用できる「アドホックモード」と類似した挙動をするが、アドホックモードではパソコンの無線LAN回線を利用している。

 対応モデルは「Eye-Fi X2」シリーズ。ファームウェアのアップデートで新たに利用可能となる。発表当時は「2011年中のリリースを目指す」としていたが、アイファイジャパン代表取締役の田中大祐氏によると、「機能自体は正常に動作するところまできているので、今後はユーザビリティの向上が課題。夏までにはリリースしたい」とのこと。

写真を撮影すると、画像が自動的にモバイル端末へ直接送信される
Eye-Fiに対応する各機種でダイレクトモードを試せる

 今後の展望について聞いたところ、モバイル用アプリによる制御に興味があると話す。一例としては、3G回線しか利用できない場合は送信を控え、Wi-Fi環境に入ると画像送信を開始する、といった挙動にできないか考えているという。

トレック2000インターナショナル

 トレック2000インターナショナルは、2010年6月に発表した無線LAN内蔵SDHCメモリーカード「FluCard」などを展示していた。

トレック2000インターナショナルブース FluCard。製品版は白を基調としたデザインになる予定という

 FluCardは、対応機器に挿入することで、機器間のアドホック通信が可能な無線LAN内蔵メモリーカード。サーバーとして動作するため、WebブラウザなどにローカルIPを入力することで、モバイル端末などからでも直接FluCardにアクセス可能。FluCardに保存されている画像などを個別にダウンロードできる。各種クラウドサービスへのアップロードなども行なえるとしている。

 IEEE 802.11b/g/nに準拠し、32GB、16GB、8GBのモデルをラインナップする。スピードクラスはClass6。発売時期は4月を予定している。

 無線LAN内蔵メモリーカードとして知られるEye-Fiとの違いは、Wi-Fi環境を必要とせず、FluCard単体でのアドホック通信が行なえる点。対応機器同士の通信に主眼を置いている。

FluCardで撮影した画像をパソコンで閲覧できるデモを実施していた
現在は対応するデジタルカメラが存在しないため、送信、受信、設定画面などには再生モードから入る

 また同ブースでは、家電製品やデジタルサイネージ分野での連携についての提案も行なっていた。

 家電との連携施策としては、SDカードに対応した家電から情報を取得できる仕組みを紹介。複数の家電から情報を取得し、TwitterやFacebookなどのメッセージとして受信することで、情報を統合的に閲覧できるとしている。これを応用することで、家庭内での情報共有や、Wi-Fiとの併用により、体重計や血圧計といったヘルスケア機器データの遠隔モニタリングなどに役立つとしている。

 総務省戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)で、各種SNSとFluCardの連動システムの開発に取り組んでいる香川大学大学院工学研究科の中野裕介氏によると、各種家電製品の中にはLAN内蔵タイプのSDカードをSDカードとして認識できないケースが多いため、CP+などのイベントに展示することで、同システムともども、メーカーへのLAN内蔵SDカードの認知に努めたいという。

 なおトレック2000インターナショナルは、2010年6月に無線LAN内蔵フラッシュメモリーカードの規格策定・普及を目的とした団体を東芝と共同で設立している。

ヘルスケア家電などとの連動を提案する
FAXの送信内容をiPadで表示する展示を行なっていた
デジタルサイネージ分野では、デジタルフォトフレームを使用したケースを例示。アドホック通信を利用したコンテンツの差し替えを提案した FluCardと同様の仕組みを利用した小型カメラ「Ai-Ball」

SDアソシエーション

 SDアソシエーションでは、SDXCメモリーカードをはじめとした現行機種やUHS-I対応製品を展示するほか、SDアソシエーション参加企業による各種セミナーを実施している。

SDアソシエーションブース

 SDアソシエーションマーケティングコミッティーの中野一典氏によると、CP+2011におけるSDアソシエーションブースは、今後広く普及することが予想されるインターフェース規格「UHS-I」を広く紹介する趣旨で展開しているという。

 そのためブースはセミナーを主体とした構成となっており、UHS-I規格そのものに関する情報だけでなく、SDカードやNANDフラッシュ市場の動向、ホスト側デバイスの仕組み、カメラメーカーからの要望など、SDカードを取り巻く現状についても併せて知ることができる。

 UHS-Iは、規格上最大104MB/秒の転送速度を実現可能としている。デジタル一眼レフカメラでは、ニコンD7000がUHS-Iに対応していることで知られる。

SDアソシエーション加盟各社の製品を展示している USBカードリーダーをはじめとしたホストデバイスも展示する
セミナーの様子。写真はサンディスク株式会社リテールイメージング製品マーケティングディレクターの大木和彦氏による「サンディスクの新製品について」

【2011年2月10日】トレック2000インターナショナルのブースレポートを追記しました。



(本誌:関根慎一)

2011/2/10 01:09