【フォトキナ】中判デジタルカメラ「H4D-31」などを発表したハッセルブラッド


 フォトキナ2010の会場でハッセルブラッドは、中判デジタルカメラ「H4D」シリーズの新製品となる「H4D-31」を展示していた。

 カメラは、センサーユニットとカメラ本体、交換可能なビューファインダーといったパーツで構成され、撮像素子には3,100万画素のセンサーを採用する。低ノイズカラーフィルターやHasselblad Natural Color Solution(HNCS)、True Focusなど、上位機種に当たるH4D-40と同等の機能も備えている。

H4Dシリーズ。ブースにはH4D-31はなく、シリーズの別モデルが自由に触れるようになっていた

 デジタル一眼レフカメラユーザーが移行しやすいようにということで、80mmのレンズをセットにしての販売を行う。また、同社のV-Systemのユーザーに対してはレンズアダプターをセットにする。いずれも、価格は9,995ユーロで、2011年初めぐらいの発売とのことだった。

このように分離できる光学ファインダー部を外したところ

 ブースにはさらに、フェラーリデザインという赤い「H4D Ferrari Edition」が展示されていた。こちらは発売日や価格はおろか、そもそも販売するかどうかも明らかにされなかったが、10月にもさらに情報を提供するらしい。

赤いフェラーリモデル。こちらも注目度は高かったあわせて、フェラーリを使ったハッセルブラッドの製品解説もあった

 新レンズとしては、35mm判換算で31.4mmとなる「HC 50mm-II」、同73.5mmになる「HC Macro 120mm-II」も出展。50mmは、7群11枚のレンズで、F値はF3.5~F32まで変更可能。最短撮影距離は60cm。120mmは、39cmまで近寄れ、等倍撮影が可能なマクロレンズ。9群9枚のレンズでF値はF4~F45。

HC 50mm-IIHC Macro 120mm-II


(小山安博)

2010/9/27 17:00