【CP+】パナソニック、タッチパネル式マイクロフォーサーズ機「LUMIX DMC-G2」をアピール


会期:2010年3月11日〜14日
会場:パシフィコ横浜

 パナソニックはCP+2010の会場で、開幕直前に国内発表したマイクロフォーサーズカメラ「LUMIX DMC-G2」を出品。多くの実機を展示しており、いずれも手にとって使用感を試せる。

パナソニックブースメインステージでは、タッチパネルと動画をアピール
LUMIX DMC-G2。写真のコンフォートレッド(左)とコンフォートブルー(右)に加え、発売時にはコンフォートブラックも店頭に並ぶ予定

 既報の通りDMC-G2は、レンズ交換式デジタルカメラとして初めてのタッチパネル液晶モニターを搭載。タッチでフォーカスポイントを指定できるほか、そのままシャッターが切れる設定も可能だ。再生画像を1枚ずつ指で送る動作も行なえる。

 タッチパネルの反応は速く、もたつく印象は受けない。新レンズ「LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」との組み合わせにおいても、コントラストAFは高速だ。ただし再生モードでの拡大は2本指によるピンチではなく、1本指でのタッチになるなど、マルチタッチには対応していない。

3型46万ドットのタッチパネル式フリーアングル液晶モニターを採用新設のiAボタンはブルーに光る。動画ボタンの位置もDMC-GH1/G1と異なる
左の黄色いアイコンをタッチすると、タッチフォーカスモードに移行するタッチフォーカスの俊敏さをアピールしたコーナー。モグラが出てきたらタッチして撮影
Q.MENUもタッチパネルで操作可能再生モードでのタッチ操作の例

 そのほか操作面で既存の「LUMIX DMC-GH1」および「LUMIX DMC-G1」と異なる点は、コマンドダイヤルがグリップの前から後ろに移動したこと。「LUMIX DMC-GF1」のダイヤル位置と同じ。従来通り、押し込む操作は可能だ。

 また、動画ボタンを上面に、Q.MENUボタンを背面に配置した点も特徴。DMC-GF1のボタン配置に近くなった。動画記録はAVCHD Lite、またはMotion JPEGに対応。

DMC-GF1と同じく、コマンドダイヤルがグリップ後ろに移動した。押し込む操作は健在Q.MENUボタンは十字ボタンの上に装備。DMC-GH1/G1で上面にあったFILM MODEボタンは、十字ボタン左に割り当てられた
上面左手側のダイヤルにも変化が。AFモード切替とフォーカスモード切替の2段式になっている
撮像素子はDMC-GF1やDMC-G1と同等。有効1,210万画素の4/3型Live MOSセンサーを採用する左がDMC-G2の標準キットレンズ「LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」。従来の「LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」(右)と違い、マウント部が樹脂製になっている。

 なお、DMC-G2を含むLUMIX Gシリーズのタッチ&トライコーナーには、国内未発表の「LUMIX DMC-G10」の参考出品も確認できる。海外でパナソニックがDMC-G2の下位モデルとして同時発表した製品で、EVFを144万ドット相当から22万ドットに、液晶モニターをフリーアングル式から固定式にするなど、装備を簡素化したエントリーモデルになる。会場では透明ケースの中に収められ、手にとることはできなかった。国内での発売予定は未定。

LUMIX DMC-G10上部右手側。動画ボタンがなくシンプル

 加えて、レンズロードマップにあった3本の新レンズについても、透明ケース内での展示があった。「8mm F3.5 Fisheye」を2010年夏に、「14mm F2.5」と「HD 100-300mm F4-5.6 MEGA O.I.S」を2010年秋に発売するという。

8mm F3.5 Fisheye14mm F2.5
HD 100-300mm F4-5.6 MEGA O.I.S

 また、2009年9月の発売以来人気のDMC-GF1については、新カラーバリエーションのフェアリーピンクとブレードシルバーを展示していた。DMC-GF1Cレンズキットの新色として3月12日に発売済み。

DMC-GF1Cレンズキットの新色「フェアリーピンク」
同じく新色の「ブレードシルバー」。ともに3月12日に発売

 コンパクトデジタルカメラでは、3月5日発売の新製品「LUMIX DMC-TZ10」を強くアピールしていた。特に内蔵GPS機能を紹介するコーナーでは、具体的な機能を尋ねる来場者が数多く見られ、人気のほどがうかがえる。

 そのほか、「LUMIX DMC-FT2」、「LUMIX DMC-ZX3」、「LUMIX DMC-FX66」といった春モデルを中心に展示。盛りだくさんの内容となっている。

LUMIX DMC-TZ10。光学12倍ズームレンズ、AVCHD Lite、3型46万ドットの液晶モニターなどを装備
本体にGPS機能を搭載。撮影地名の表示などが本体および付属ソフト上で行なえる
防水・防塵・耐衝撃性能が特徴のLUMIX DMC-FT2。会場では雪の中に展示することで、新たに備えたマイナス10度までの耐寒性能もアピール
LUMIX DMC-ZX3。薄型ボディに8倍ズームレンズを搭載。AVCHD Liteにも対応する
定番の小型軽量モデルFX系の今春モデル、LUMIX DMC-FX66の展示もあった

(本誌:折本幸治)

2010/3/11 19:19