カシオ、ダイナミックフォトが進化した「EXILIM ZOOM EX-Z2000」

~油絵やクレヨン画風に撮影できる「アートショット」も搭載

 カシオは、進化した「ダイナミックフォト」機能などを搭載したコンパクトデジタルカメラ「EXILIM ZOOM EX-Z2000」を26日から順次発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万7,000円前後の見込み。

 発売日は本体色によって異なり、シルバー、ピンク、バイオレットが2月26日発売、ブラックとレッドが3月12日発売となっている。

バイオレットピンク
レッドブラック
シルバー

 新開発の画像処理エンジン「EXILIMエンジン5.0」を搭載したコンパクトデジタルカメラ。2010 International CESで発表したモデルで、今回国内での発売が決まった。同社の従来モデルとは異なった外観デザインを採用している。「手に馴染むフォルムで、操作性を高めた」としている。EXILIMエンジン5.0の採用により階調性やノイズ除去性能が向上したほか、動画合成機能のダイナミックフォトも進化した。

 従来のダイナミックフォトでは静止画の背景に「動くキャラクター」と呼ばれる動画を合成できたが、今回は動画を背景に動くキャラクターを合成できるようになった。作成した動画は、同梱のソフトでYouTubeに簡単にアップロードすることができる。同社ではダイナミックフォトの表現力が高まったとしている。

 また、シーン認識機能「プレミアムオート」も新搭載した。夜景、逆光、青空、夕日などのシーンに加えて、顔の有無、被写体の動き、被写体の位置、三脚使用の有無などをカメラが自動で分析。露出、感度、フォーカス、手ブレ補正、階調表現、カラーバランス、ノイズリダクションなどを最適に設定する。画像はピクセル単位で解析するという。

 加えて、風景や人物を絵画のようなタッチで撮影できる「アートショット」も新たに搭載した。アートショットは「油絵」、「クレヨン」、「水彩」から選択可能。なお、同機能使用時は300万画素相当での記録となる。

 そのほか、人物の肌を滑らかにする「人物メイクアップ機能」や風景をくっきり写す「風景メイクアップ機能」など従来からの機能も引き続き採用する。

 撮像素子は1/2.3型有効1,410万画素CCD。最大記録解像度は4,320×3,240ピクセル。感度はISO64~3200。最大1,280×720ピクセル、30fpsのAVI(Motion JPEG)動画も撮影できる。

 レンズは35mm判換算の焦点距離26~130mm、F2.8~5.6の5倍ズーム。マクロモードでは5cmまで接近できる(広角端から3段ズーム時)。合焦速度は0.22秒としている。CCDシフト式の手ブレ補正機構を搭載する。

 液晶モニターは約46万ドットの3型TFT。記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。内蔵メモリーは73.8MB。電源はリチウムイオン充電池「NP-110」。CIPA準拠の撮影可能枚数は約580枚。

 サイズは100.5×19.8×58.5mm(幅×奥行き×高さ)。本体のみの重量は約122g。バッテリーと記録メディアを含む重量は約149g。




(本誌:武石修)

2010/2/10 15:31