オリンパス、“マジックフィルター”装備の「μTOUGH-6010」


 オリンパスは、防水デジカメ「μTOUGH」シリーズの新製品として「μTOUGH-6010」を7月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万5,000円前後の見込み。本体色はレッド、ブルー、ダークグレー。

μTOUGH-6010(レッド)μTOUGH-6010(ブルー)

 1月発売の防水モデル「μTOUGH-6000」をリファインした製品で、採用する1/2.33型CCDを有効約1,000万から、有効約1,200万画素に多画素化した。さらに、新機能の「マジックフィルター」を初めて搭載。上位モデルの「μTOUGH-8000」は併売する。

 マジックフィルターは、撮影画像に「ポップ」、「ピンホール」、「フィッシュアイ」、「スケッチ」といったエフェクトを施せる機能。フレーミング中のライブビュー映像でも、フィルター効果をリアルタイムで確認できる。

 オリンパスの「E-30」、「E-620」、「E-P1」が備える「アートフィルター」との違いは、フィルター効果により遊びごころが見られる点。輪郭を取り出して線描風にする「スケッチ」や、画像に対角魚眼レンズで撮影したかのような歪曲を与える「フィッシュアイ」は、アートフィルターにない効果だ。なお「ポップ」はアートフィルターの「ポップアート」、「ピンホール」は同じくアートフィルターの「トイフォト」を想起させる内容。

 マジックフィルターは、4方向ボタン右下の「OR」(オリンパスリコメンド)ボタンから呼び出す。従来の「比較ウィンドウ」と同様、サムネイル画面から使いたいマジックフィルターを選択する仕組み。選択時にもマジックフィルターの効果をリアルタイムでサムネイル画面に描画する。

μTOUGH-6010(ダークグレー、以下同)

 そのほかの機能はμTOUGH-6000とほぼ同等。水中3mまでの防水性能、1.5mの耐落下衝撃、-10度の耐寒性能を実現している。

 レンズは焦点距離28〜102mm相当(35mm判換算)、F3.5〜5.1の光学3.6倍ズーム。マクロモードでの最短撮影距離は、広角端0.1m、望遠端0.3m。0.02mまで被写体に近づけるスーパーマクロモードも利用できる。CCDシフト式の手ブレ補正機能を搭載。

 液晶モニターは2.7型23万ドットの「ハイパークリスタル液晶III」。xDピクチャーカード対応の記録メディアスロットを備えるほか、同梱のmicroSDHC/SDカードアダプター「MASD-1」も使用可能だ。内蔵メモリーは45MB。画像処理エンジンはTruePic III。

 電源としてリチウムイオン充電池のLI-50Bを採用。充電は本体内で行なうタイプで、パソコンからのUSB給電にも対応する。CIPA準拠の撮影可能コマ数は約250。

 ビューティーモード、フェイス&バックコントロール、おまかせ♪iAUTOなどの機能も前モデルから継承する。ボディ上面などを軽く叩くことでメニュー操作を行なうタップコントロールも引き続き備えている。動画記録は、最大640×480ピクセル/30fpsのMotion JPEG。

 外観は前モデルを踏襲。本体前面の自己治癒塗装には、改めて「スクラッチキュアコート」という名称がついた。本体サイズは95.3×22.4×63.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は149g(本体のみ)。



(本誌:折本幸治)

2009/7/22 11:23