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“日本で唯一”の8mmフィルム現像所、存続のためにクラウドファンディング中。目標1,000万円

支援者に「フィルム接合レクチャー」「現像工場見学ツアー」など用意

有限会社レトロエンタープライズは10月27日、クラウドファンディングのプロジェクト「日本(アジア)で唯一の8ミリフィルム現像所が存続の危機です。」をCAMPFIREで開始した。目標金額は1,000万円。期間は12月25日まで。

東京・錦糸町で8mmフィルムの機材販売、現像、デジタル化などを手がけてきた同社(通称:レトロ通販)の現像部門が、今年いっぱいで閉鎖の危機を迎えているという。今回の支援をもとに、老朽化した現像機の補修や高性能化を図るほか、新たに若い現像士を育てていきたいとしている。

同現像所は2006年に東京・江古田の育映社から引き継いだ機材と人材により、日本およびアジアで唯一の8mmフィルムの現像所として営業開始。現像作業の収入では上記の移転・補修費用を賄えないとして、今回のプロジェクトを立ち上げたという。

2006年に現像機を設置した際の様子(写真:レトロエンタープライズ)

なお、支援金額に応じて得られるリターンには、「フィルム接合テープの8本セットと、フィルム接合の対面レクチャー」(5,000円)や、「スーパー8 現像+スキャン(HD)1本分」(5,000円)、「VHS、ベータ、8mmビデオテープをデジタルデータに変換(3本まで)」(5,000円)、移転後の新現像所を使った「現像工場見学ツアー」(1万円)、「現像工場見学ツアー+現像体験」(2万円)などが用意されている。All-in方式で実施するプロジェクトのため、目標金額に満たない場合でも上記のリターンは得られるとしている。

本誌:鈴木誠