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パナソニック、「LUMIX GH5」用ファームウェアVer.2.0を9月下旬に提供
ALL-I動画記録が可能に デジカメ初のハイブリッドログガンマ対応も
2017年8月31日 10:43
パナソニック株式会社は8月31日、ミラーレスカメラ「LUMIX GH5」のファームウェアバージョン2.0を9月下旬に提供すると発表した。
バージョン2.0を適用することで、新たな追加・拡張機能が加わる。
カメラ制御PCソフト「LUMIX Tether」への対応
既存の「LUMIX Tether」でのUSBテザー撮影に対応することで、PCからシャッターレリーズが行えるほか、絞り、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスといった設定が可能になる。
動画記録や6Kフォト/4Kフォト撮影のテザー撮影も可能。
ALL-I動画記録モードの追加
4K/FHD動画記録に「4:2:2 10bit ALL-I記録」モードを追加。4K記録時に最大約400Mbpsでの高ビットレート記録が可能となる。1フレーム単位で圧縮を行うことから、カット編集や映像切り出しなどのノンリニア編集にも適している。
4K HDR動画記録(HLG)に対応
デジタルカメラ初の「ハイブリッドログガンマ(Hybrid Log Gamma:HLG)」方式での動画記録に対応。HLGはHDR動画記録の規格のひとつ。肉眼に近い広い階調の動画記録が可能になる。LongGOP、ALL-I圧縮方式を含む、すべての4K/FHD 4:2:2 10bit動画記録モードで対応する。
また、HEVC圧縮方式に対応した機器での動画再生が可能になる低ビットレートでの記録モードも追加される。これによりパナソニック製4K HDR(HLG)対応ビエラなどで、SDカードやUSBメモリを使った4K HDR動画の再生に期待がかかる。
アナモフィックモードの強化
従来のアナモフィックモードよりも高精細に、シネマスコープサイズの動画を記録できる。さらにアナモフィックレンズを使用中、シネマスコープサイズ相当に引き伸ばした状態で映像を確認できる「アナモフィックデスクイーズ表示」機能が追加。シネマスコープサイズ(2.39:1 / 2.35:1)、16:9、1:1などの画角を表示アシストする「ビデオガイドライン表示」機能も加わる。
オートフォーカス性能・機能の強化
静止画記録における低コントラスト被写体へのオートフォーカス合焦性能が向上。また、動画記録中のオートフォーカス追従性能が向上する。
「マルチAF」では、AF枠移動が画面端から反対側にループさせる設定が追加される。さらに「カスタムマルチAF」とあわせて、AFの常時表示も行えるようになる。
「追尾AF」も進化。AFロック開始位置をあらかじめ配置できるようになる。
その他、シャッター半押し中や撮影中およびシャッターボタン半押し中に、「連写撮影」「6Kフォト/4Kフォト」のAF枠が移動可能になる。
6Kフォト/4Kフォトの強化
6Kフォトでの「ループ記録」に対応。また、4Kフォトも含め、撮影停止後から次の撮影が可能になるまで時間が、従来の半分以下に短縮される。
ボディ内手ブレ補正(B.I.S.)の強化
アングルを固定した撮影で強力に手ブレ補正がはたらく「手ブレロック」機能を追加。望遠撮影や手持ち撮影時の手ブレがさらに低減するという。
2.0倍、1.33倍のアナモフィックレンズ使用時に最適な補正効果を発揮するという手ブレ補正モードも追加される。
その他
すべての撮影モードで省電力ファインダー撮影機能が使用できるようになる他、DISP.ボタンのロック機能、Fnボタンへの新しい割り当て設定などが追加される。
また、インターバル撮影の待機画面に終了予定時刻・残枚数が表示されるようになる。
専用アプリ「Panasonic Image App」から、Bluetoothによるリモート撮影ができる「Bluetoothリモコン」機能にも対応する。