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ニコン、蛍石を採用した「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」
110g軽量化 フラッグシップ機レベルの防塵防滴構造に
2016年10月19日 13:26
ニコンは、一眼レフカメラ用の交換レンズ「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」を11月11日に発売する。希望小売価格は税込35万9,100円。
2009年に発売された「AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8 G ED VR II」に比べ、軽量化と耐候性の向上を特徴とする望遠ズームレンズ。ニッコールレンズとして初めて防塵防滴構造を公式に謳うという。新たに電磁絞りを採用したEタイプレンズとなったため、手持ちのカメラボディが対応しているか事前に確認しておきたい。
新たに、色収差補正に効果的な蛍石を採用(レンズ先端側に1枚)。通常の光学ガラスの数枚分という屈折率を持ち、像面湾曲と球面収差を同時に補正できるという高屈折率レンズ1枚も含む。レンズ構成は18群22枚。汚れを拭き取りやすいフッ素コートもレンズ前面に施した。
従来モデルに比べ、最短撮影距離は1.4mから1.1mに短縮、最大撮影倍率は0.11倍から0.21倍になった。フィルター径は従来通りの77mm。絞り羽根は9枚。
鏡筒の操作リング配置を従来モデルから変更。カメラを構えた手前側にフォーカスリングを置き、奥側に太めのズームリングとした。使用頻度の高いズームリングを前にしたことで、姿勢が安定し、フレーミングに集中できるとしている。ズーミングで鏡筒の長さは変化せず、蛍石採用で前側が軽くなったことによる取り回しの良さもアピールする。
ズームリングとフォーカスリングの中間には、90度間隔で4つの「フォーカス作動ボタン」を配置した。対応機種では割り当て機能のカスタマイズも可能で、プリセットフォーカスポイントの選択や、AE/AFロック、発光禁止/許可の切り替えなどを用意している。
レンズ内手ブレ補正機構(VR)は、OFF/NORMAL/SPORTの3モードをスイッチで切り替える。従来のACTIVEに代わり搭載されたSPORTモードは、「良好なファインダー像の見え」、「連写時のファインダー像違和感の解消」、「連続撮影速度、レリーズタイムラグを犠牲にしない」がポイント。効果はCIPA規格準拠でシャッタースピード4段分に相当する。
最大径×長さは約88.5×202.5mm。三脚座を含む重量は約1,430g。従来モデルより110g軽くなった。