むらいさちの、旅フォトエッセイ さち☆たび

vol.3 香川県・春|うどんの旅がしたくて(前篇)

いつか僕の旅が終わり 時計が刻むのを止める時
ありがとう と さようならを 素直に言える様に
僕は旅をしよう 僕は旅を続けよう

Caravan ミュージシャン「旅について」より

改めて、さち☆たび のルールを紹介しましょう。

1)旅の資金は4万円、あとは国内海外どこに行ってもよし。余ったお金は貯蓄(編集部にて)。1年後、連載が続いており、貯蓄がたまっていたら特別編としてハワイ旅行をする!(笑)

2)カメラにはこだわらない。

3)人の好意には甘える(笑)、差し入れ・現地案内大歓迎です♪
(むらいさちのFacebookなどでリアルな旅の様子をリポートします。作品はここにてお見せします)

以上3つ。

まあ、B型むらいさちなので、マイペースにゆるっと進めさせていただきます。

ただ、旅先では感じたままをカメラで表現していければと思います。なので、被写体は僕好み。

さち☆たび1日目:念願のうどん旅へ!

皆さんこんにちは! 写真家の むらいさちです。

さち☆たびは、自由な旅。むらいさちが気の向くままにカメラを持って旅に出ます。

今回は、映画「UDON」を見てからずっと憧れていた香川へのうどん旅。今回神戸で仕事があったので、交通費も抑えられるし、これ幸いと、念願の香川に上陸!

神戸からの高速バスの行先が「うどん県」と書いてあってびっくり! そこまでこだわるのか……。

今回、全くの香川初心者のため、現地の友人の力を借りていろいろと案内してもらうことに。頼れるものは頼るのが、さち☆たびのポリシー(笑)。
とりあえず、友人と合流してまずはうどんうどん♪ ずっと憧れていた本場のさぬきうどんを食べますー!

すごい人……ほんとに並んでいるんだ。観光客の方も多く、まだまだうどん熱は高いのが伺えた。普通の田舎の街並みにこの行列、なんとも不思議な感覚。そして、最初のお店は、「山越えうどん」。食べたのは「かまたま」250円なり。その後「こだわり麺屋」さんにて、冬限定の「しっぽく」、どちらもおいしー! さぬきうどんは固いイメージだったけど、お店によっても硬さがちがうのだ。

うどん屋さんは、大体が15時くらいには閉まってしまうお店が多く、今日は時間切れになってしまい終了。そして香川と言えば金毘羅山!(えっと、金毘羅山が香川とは知りませんでした……)。そして「海上交通の守り神」と聞いては、うみカメラマンの僕としてもお参りしないわけにはいかないなと。

そしてこんなに階段が凄いのも知らなかった……汗。上まで行くと1,368段もあるそう……。そして、785段上ると御本宮に到着。

ここまで来たのだからと、体力が続く限り高みを目指します。奥社を目指して登るぞー!頂上ではどんな景色が見られるのかとても楽しみ!

着いたぞー! が、霧で真っ白……涙。絶景が見られると聞いていたのに。まあこんなこともあるよね……と、あまり達成感も得られず、トボトボと下山。でも、山に入った瞬間空気感が変わってとても清々しく気持ちの良い場所だった。お時間があればぜひ1,386段にチャレンジしてほしい! そんな疲労感を残しながら、初日は終了に。

さち☆たび2日目:霧に包まれて……

昨日はすごい霧で、香川まで来たのに海が見れず……。そして2日目の天気予報は晴れ! 今日はなんと島めぐりをすることになった。地元の友人が知り合いにお願いして、船に乗ることに! さち☆たび、ご好意には甘える方針なので、2日目スタート! と、ホテルを張り切って出たら……。

まっしろ……。シャイな香川県。

さすがに視界がないので、船も無理だろうと思っていたのだが、出航できるとのこと。真っ青な海に繰り出そう!

まっしろ……海も(涙)。でも、きっとそんな時だからこそ撮れる写真があるはず。行先は船長さん任せ。どんな島を巡れるのかワクワク♪^^^。

まず到着したのは庄内半島のすぐ横に位置する、粟島。霧がかってはいるが、島らしいのんびりとした景色が広がっており、急にタイムトリップしたようで楽しい♪

てくてく島を歩いていると、なんだか不思議な光景に出会った。

普通の民家の庭にアートのようなものが置いてある……。なんだろうと眺めていると、そのアートの制作者えっちゃんが出てきてくれていろいろ説明をしてくれた。簡単に言うと、アーティスト。今度はえっちゃんが島を案内してくれました。とてもハイテンションなえっちゃんで、最後は知らない人の家でお茶を飲ませてもらい雑談タイム。粟島の良い所をたくさん教えてもらった。とても楽しい時間をありがとう! さて、次は美味しいご飯を食べに行こうと、船に乗り込んだ。

やっぱり霧……(汗)。次に上陸したのは「真鍋島」、人口280人ほどの、のんびりとした島。映画のセットのような街並みがとてもフォトジェニック。

念願のランチ♪ 今回食べたのは「漁火」さん。なんと80過ぎの現役漁師さんが朝獲れた魚など、最高の食材を生かしてシンプルに作られた料理が楽しめる。僕も日本中の海を旅していますが、ここまで美味しくてボリューム満点のご飯は初めて! メニューはお任せしかないようで、漁師さんらしく豪快な料理が出てきます、ここはとてもおすすめ!出て来た料理の写真を全部お見せしたいけど、すごい量になってしまうので、割愛……。

お腹一杯になったあとは、島内散策。古い町並み、現役とは思えないような中学校、温かい人々、うどんだけじゃない香川、1日で大好きになりました。

さて、次の島へと言いたいところですが、さすがにこれ以上は長すぎるので、今回は前・後篇に分けます。まだまだ香川の旅は続きますので、お楽しみに♪

今回の相棒

ソニーα7 FE28-70mmF3.5-5.6 OSS SEL2870

今回のアイス

うどんアイス!
香川らしい? 「うどんアイス」、アイスの中に、うどんとダシが入っています。が、そんな癖は無く、思っていたより美味しかったです。うどんの食感も悪くないです。「道の駅 滝宮」にて購入可能。

今回の経費は後篇にまとめて載せます。

(2015/4/7)
むらいさち
沖縄でのダイビングインストラクターを経て写真の世界へ。広告写真家の助手後、ダイビングやリゾート雑誌を出版している出版社のカメラマンとして、日本を始め世界の海へ訪れる。その後独立。現在は広告や雑誌の撮影を中心に活動。海だけに限らず世界のありとあらゆる場所で「しあわせのとき」をテーマに撮影を続けており、一年の多くを取材先で過ごしている。著書は写真集「きせきのしま」(小学館)、「LinoLIno」「ALOHEART」(LifeDesignBooks)。共著「光と色の写真の教科書」(技術評論社)、「カメラ*好き1&2」(マイコミブック)。トラベルマガジン「LUKETH」参加。今年2月に写真家川野恭子(きょん♪)と共に、フォトライフマガジン「TORIPPLE」を創刊。muraisachi.com