初心者あつまれ!デジカメ撮影の基礎を学ぼう

光の方向を見て撮る

「順光」や「逆光」という言葉を聞いたことがありますか? これは光が当たる方向を表す言葉です。日常生活では、光の当たる方向なんて考えることはあまりないとおもいますが、写真を撮るときは常に意識したいものです。また、光が硬いか、柔らかいかで、被写体の印象が変わります。自分の撮りたいイメージに合わせて、光の方向、強さを選びましょう。

今回もOLYMPUS PEN Lite E-PL7を中心に撮影しています。

順光とは?

順光は光が被写体の真正面に当たっている状態。撮る人の後ろから当たっている状態ともいえます。正面から当たる光なので、被写体はくっきりと写し出されることから、建物や風景の撮影に使われることが多い光線状態です。

例えばこの写真。クマの正面から光が当たっているので、全体の色や形がはっきりと写っています。大きな陰影ができないので、平面的になります。

順光で写したので、ひまわりの色が色鮮やかに再現されました。めりはりがあって、力強い印象です。順光側の空が濃い青色に写るので、青空を背景にする場合は順光を選びましょう。

画面全体がはっきり写るのが晴天のときの順光の特徴。しかし、顔を見ると、一部に影ができています。人物がメインのポートレートでは顔に影ができやすいので注意しましょう。

撮るときに気をつけることは?

全体がくっきり写るぶん、平面的になりがち。立体感は出にくいです。凹凸のある被写体では影が所々に出ます。

逆光とは?

逆光は順光の逆。光が被写体の後ろから照らされている状態で、光が撮る人の正面から当たっている状態です。手前側全体が影になるので、滑らかに写るため、女性や子供のポートレートで使われることが多い光線状態です。また、夕景での建物のシルエットも逆光で写すことができます。

ぬいぐるみのクマがまた登場。今度は後ろ側から光が当たっているので、正面から見ると全体が影になっています。しかし、輪郭はやや明るくなっています。

葉や花びらのように光を透過する被写体では、透けるように輝いてとても綺麗に写ります。順光ではべたっとなるので、むしろ積極的に逆光を選びたくなるシーンです。

記念撮影では暗くなるので逆光を避ける方もいますが、露出補正をかければ大丈夫。むしろ全体が影になるので、顔に影ができず、滑らかに写ります。髪の毛が輝いて華やかですね。

撮るときに気をつけることは?

逆光では手前側が暗くなるので、露出補正をプラス側にするのが基本です。メインの部分がちょうど良い明るさになるように調整します。

露出補正で全体を明るく見せつつ、さらに被写体の隣に白い板を置きました。板で反射した光が小鳥を照らし、影になった部分を明るくしています。白い画用紙でも代わりになりますよ。

白い板なし
白い板あり

サイド光とは?

左右どちらか、真横から当たる光をサイド光といいます。被写体の中に明暗が生じ、立体感を強く感じさせることができます。男性のポートレート撮影に多く使われます。

またまたクマ登場。光がクマの左側から当たっています。左は明るいのですが、右が暗く、明暗差があることから立体的に見えます。

明暗差があるので、露出をどちらに合わせるかを決めましょう。暗い方に合わせて明るい雰囲気にするか、明るい方に合わせて暗い雰囲気にするかで被写体のイメージが変わります。

撮るときに気をつけることは?

太陽が低いときに広角レンズで空を広く写すと、空の色が薄い部分と濃い部分ができ、ムラになることがあります。

やわらかい光と硬い光

晴れているときは光が強く、曇っているときは光が弱くなります。強い光を光が硬い、弱い光を軟らかいなどといい、作品のイメージに合わせて使い分けます。

明け方や日の入り後、日陰や曇りのときは強い直射日光にさらされないので、光は軟らかくなります。陰影が出にくいので、トーンが滑らかで被写体の質感が伝わりやすくなります。優しい印象の被写体に向いていますね。

晴れた日の太陽光が差し込むときは硬い光と言えます。明暗差が生まれるため、立体感が出ます。部分的に白く飛んだり、黒く潰れたりしやすくなりますが、それもギラギラした然りを感じさせる要素です。

いかがでしたか? 普段から光を意識していると、写真のセンスが上がりますよ。

次回は写真の色を変える、ホワイトバランスについて解説します。お楽しみに!

制作協力:オリンパス株式会社

使用機材:OLYMPUS PEN Lite E-PL7

(2015/8/27)

(よしずみ しほ)1979年東京生まれ。日本写真芸術専門学校卒業後、竹内敏信事務所に入社。 2005年4月に独立。自然の「こころ」をテーマに、花や風景の作品を撮り続けている。日本自然科学写真協会(SSP)会員。