Leofoto FIELD REPORT 三脚のある美しい写真
進化した多段トルクが超望遠による動物撮影を支える
福田幸広さんがレオフォトの新型ビデオ雲台「FH-20」の魅力を解説
- 提供:
- 株式会社ワイドトレード
2025年12月19日 07:00
動物撮影時にも三脚を多用するという福田幸広さん。特に超望遠レンズを使用する際に出番が多いが、わずかなブレも致命的な失敗につながる。正確な流し撮り、長時間の待機による疲労軽減、そして何よりも絶対的な安定性を実現するため、三脚と雲台は機材の核となる。
現在、福田さんが使用しているシステムは「LM-405C」と「FH-20」の組み合わせ。ここでは、従来のモデルから別次元の進化を遂げた新登場のFH-20の性能を中心に紹介してもらった。
しあわせ動物写真家。1965年東京生まれ。「山もいいけど、海もいい!」をモットーに好きな動物のいる場所で心ゆくまで撮影するスタイルを貫く。年間300日をフィールドで過ごしている。写真集多数。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2026年1月号』より転載・加筆したものです。
超望遠撮影の安定感を高める多段トルク
私は動物や野鳥を撮影する写真家の中でも三脚の使用率が高い方ではないかと思っている。三脚の使用に重きを置くには理由が3つある。1つ目は超望遠撮影時にわずかなブレを排除するため。2つ目はブラインド内など長時間の待機時には三脚に載せている方が、疲労度が格段に低いから。そして3つ目は正確な流し撮りには滑らかに動く高性能の雲台とそれを支える頑丈な三脚が必須だからだ。
現在、私のメインレンズはキヤノンのRF1200mm F8 L IS USMだ。これに1.4倍と2倍のエクステンダーを組み合わせて既存のイメージとはひと味違う写真を撮りたいと奮闘している。これらの組み合わせにおいて、重さや大きさを考えると手持ち撮影は困難だ。私が使用しているシステムはLM-405C+FH-20の組み合わせ。
特に11月下旬に発売となったFH-20はLeofotoのビデオ雲台の最高峰モデル。私は発売の1年以上前からプロトタイプを使用してきたが、それまで使用していたFH-10とは別次元の仕上がりである。
カウンターバランスはFH-10の0~8の9段階から0~15の16段階に増えたことで、より細かな調整ができるようになり、多くの機材に対応できるようになった。私が最も気に入っている点はパン・ティルトのトルク調整が0~7の8段階になったこと。FH-10ではこれまで0~3の4段階しかなく、一番重い3にしても軽く感じていたが、FH-20の7では非常にゆっくりと動かせる。
LM-405Cは最大脚径40mmの最も太いパイプを使っているため強度も申し分ない。FH-20の装着は、ハーフボールサイズ変換アダプターBA-75Lで対応する。収納高は530mmと短く、旅の多い方にもおすすめだ。三脚と雲台の総重量は約4.5kgと決して軽くはないが、その分安定感は抜群。
LM-405Cの対応ハーフボールはφ100mmになるため、ハーフボール径がφ75mmのFH-20を装着するには変換アダプター「BA-75L」が必要となる。
1,200mmクラスのレンズで動く被写体を撮影する場合もレンズを振るときの抵抗が大きい方が動きも滑らか。軽いとブレにつながってしまう。FH-20の重量感のある滑らかなパン操作を体験したらもうほかの雲台には戻れない。










