写真展

かなもとたいせい写真展「熊本から来たひと」

(Roonee 247 photography)

故郷を離れて暮らす人たちが抱える事情や思いは様々。

私は生まれ育った街が嫌いではなかった。

しかし、どういう訳か幼い頃からここは仮住まいの地なのだと感じていた。

そして義務教育が終わると、もうここで暮らすことはないのだろうと思いながら実家を離れた。

それ以来、成り行きに導かれるままにいくつかの地で暮らしてきたが、どこだろうと気持ちは仮住まいだった。

時は流れ、人生の折り返し点を過ぎて両親も鬼籍に入り、

いつしか故郷は帰る家というより用事で訪れるだけの場所となってしまった。

ところが最近、ふとしたきっかけで熊本に縁のある人たちと出会う機会が増えた。

封印されていたお国言葉を開放して言葉を交わすうちに

同じように故郷を離れて暮らす熊本モンを撮りたいと思った。

撮り進めて行くうちに、彼らの肖像をフィルムに収めて印画紙に焼くことで

故郷にまつわる諸々を自分の中に再確認しているのだと気付いた。

(写真展情報より)

  • ・会場:Roonee 247 photography
  • ・住所:東京都新宿区四谷4-11 みすずビル1階
  • ・会期:2014年9月2日火曜日~2014年9月7日日曜日
  • ・時間:12時~19時(最終日16時まで)
  • ・休館:月曜日
  • ・入場:無料

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