潮崎豪vs藤里一郎写真展「GO！」

プロレス、と聞いて少し苦手な感情を抱く人もいるんじゃないかと思う。
痛い。
怖い。
苦しい。

たしかにそう。痛いし怖い、そして苦しいだろう。
でもその先にあるものを僕は彼に魅せてもらったのだ。
プロレスラーは本当は強いんです。
そんな有名な言葉があるとおり、まさしく強さを求める部分も多くある。
しかし倒されても倒されても立ち上がる姿に僕は心を揺さぶられる。
痛くてしかたが無いと思う。でも立ち上がる。
そして怖いと思う。でも立ち上がる。
しかも、鬼の形相でだ。
そう、それがプロレスラーなんだ。
その生き方を選んだのだから立ち上がり続けなければならないんだと思う。
そして、彼はとても優しい。
いつも僕のことを受け止め好きなようにさせてくれる。
それはプロレスラーとして見事なまでの『受けの美学』が存在しているからだと思っている。

技と技の魅せ合い。
気持ちと気持ちのぶつかり合い。
それもすべてキッチリ受けることで、彼が魅せてくれているのだ。

試合を制するものだけが得られる訳では無い。
負けもまたeroismが漂い色気が増す。

潮崎豪。

間違いなく僕にとってのヒーローだ。