写真展告知

中山博喜写真展:水を招く

リコーイメージングスクエア東京(5月27日~)

2001年より5年間にわたって撮影されたNGO団体・ペシャワール会の現地活動を、カラー、白黒写真を合わせた26点で構成。

写真展情報

本展覧会で展示する写真は全て、私がNGO団体・ペシャワール会の現地ワーカーとして、パキスタンとアフガニスタンで活動していた時期に撮影したものです。2006年に帰国したので、かれこれ15年以上も前の話になります。

ペシャワール会は、現地で医療活動を行っていた中村哲医師を応援することを目的として結成された団体ですが、未曾有の大旱魃(だいかんばつ)に直面したことにより、医療活動に加えて、井戸掘り、水路事業、農業と、現地での活動内容は大きく変化しました。

現地で働いていた5年間、私は仕事の合間を縫って写真を撮っていました。そこには、国籍や性別、年齢も職種も関係なく、当時一緒に仕事をしていた同僚たちが写っています。時にはやんちゃで、それこそ大いに悩ましい問題を巻き起こす連中もいましたが、みんな中村先生と志を共にし、逞しくもユーモラスに活動してきた人たちです。

彼らの奮闘は今もなお続いていて、彼らの家族や現地に生きる多くの人々の暮らしを支えています。それぞれが果たす役割は異なれども、一人ひとりが常に自分の人生を懸命に生きている彼らの姿に、中村先生の言っていた「一隅を照らす」という言葉を思い出すのです。

中山博喜

作品コメント

会場

リコーイメージングスクエア東京 ギャラリーA
東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)

開催期間

2021年5月27日(木)~6月21日(月)

開催時間

10時30分~16時00分
※緊急事態宣言発令に伴う短縮営業中

定休日

火曜日・水曜日

作者プロフィール

福岡生まれ。大学卒業後5年間にわたり、NGO団体・ペシャワール会の現地ワーカーとして活動に参加。活動の傍ら、パキスタン、アフガニスタンの日常を撮影する。帰国後は撮りためた写真を個展などで発表するとともに、色彩をテーマとしたカラー作品の制作を行っている。京都芸術大学准教授。