写真展告知
黒田渉写真展:RAVEN BLACK
2018年12月7日 07:00
都会を飛び交う黒い影、カラスの姿に目を奪われる。
カラスには昔から興味があった。単純に黒い鳥という風貌には惹かれるものがあるし、飛行している姿にも独特な魅力がある動物だ。私を含め日本人にとって身近にいてあたりまえの存在であるカラスだが、あらためてその存在に注目し、写真に表していくことで新たな発見があるように思えた。
カラスと向き合って見えてきたものは、都会と彼らとの関係性だった。高層ビルが乱立するこの都会において、カラスという存在が妙に溶けこんでいることが不思議に思えた。都会とカラス、どちらも全く別の存在であるはずのものが、写真の上で見るとお互いが近しいものに思えた。この感覚は都会の細部にまで至る。
都会という環境は、異物のようなものであり、ノイズ(騒音)のようなものである。カラスにもこのような要素を感じられるとき、モノを捉えるということの曖昧さに気付く。
私にとっての都会とカラス。この展示はその在り方を形にしたものである。
出品作品数:約30~40点
会場
オリンパスギャラリー東京
東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル地下1階
開催期間
2018年12月21日(金)~12月26日(水)
開催時間
11時00分~19時00分(最終日は15時00分)
休館
木曜日
作者プロフィール
1990年生まれ。山形県出身。
2018年日本写真芸術専門学校卒業後、同校にてスタッフとして勤務。