イベント告知

世界初の写真集『自然の鉛筆』を10年ぶり公開。横浜市民ギャラリーあざみ野で

横浜市所蔵カメラ・写真コレクションを掘り下げる開館20周年記念展

横浜市民ギャラリーあざみ野は、毎年開催しているシリーズ展示「あざみ野フォト・アニュアル2026」を2026年1月24日(土)~2月22日(日)にかけて開催する。入場無料。休館日は1月26日(月)。

今回は開館20周年を記念し、同館が収蔵する横浜市所蔵カメラ・写真コレクションそのものの魅力を掘り下げる展覧会を開催。同コレクションはアメリカの実業家サーマン・F・ネイラー氏(1919~2007)が蒐集したもので、世界のカメラ・写真の歴史、写真技術と表現の関係性、写真文化が各時代でどのように受容されてきたかを伝える資料が含まれる。同館では「エンジニアだったネイラー独自の視点が見られます」と紹介している。

「ドッペル・シュポルト」ユリウス・ノイブロンナー(1908年頃)

展示資料は200点。世界で最初の写真集『自然の鉛筆』(ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット)に代表される写真史上の重要作品から、写真史初期のダゲレオタイプ、コダック、ライカなどの歴史的に重要なカメラ、旅先で見つけたカメラにまつわるお土産品まで多岐に渡るという。

展示名の「Mr.ネイラーの驚異の部屋(ヴンダーカンマー)」は、ネイラー氏のプライベート・ミュージアムに所狭しと並ぶ写真関連のアイテムが、まるで15~18世紀の博物陳列室「驚異の部屋(Wunderkammer)」のようだったことに由来する。

写真集『自然の鉛筆』(1844~46年)より「開いた扉」。タルボットが当時のニューメディア「写真」の可能性と、自身が発明した写真技法の有効性を示すために発行。会期中にページを変えながら展示する
展示カメラの一例「ポラロイドSX-70ランドカメラ プロトタイプ」(1972年頃)

事物の持つ記憶をテーマに制作するアーティスト、鈴木のぞみ氏の作品も特別展示。同コレクションとのコラボレーションで制作した作品などが並ぶ。

The Rings of Saturn : 片眼鏡 (読書用) - 『自然の鉛筆』 図版 XIII (2023年)
開館20周年記念で誕生したキャラクター、アザミック(Azamic)とアザミノックス(Azaminox)。キャラクターデザインは野村浩氏

イベント名

あざみ野フォト・アニュアル 2026
開館20周年記念 横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展 Mr.ネイラーの驚異の部屋

会場

横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室2

開催期間

2026年1月24日(土)~2月22日(日)

休館日

1月26日(月)

開催時間

11時00分~18時00分

入場料

無料