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カシオ、新機軸の“セパレート型”デジカメ

カメラ部とモニターをBluetoothで接続。防水・耐落下衝撃性能も

 カシオは、分離型のデジタルカメラ「EXILIM EX-FR10」を9月19日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は税込5万円前後の見込み。カラーはグリーン、オレンジ、ホワイト。

 コントローラー部とカメラ部に分離することで、これまでに無い撮影ができるとするモデル。コントローラー部とカメラ部はBluetooth経由で画像やライブビュー映像の転送を行う。

 独自のプロトコルを使用することで、コントローラー部とカメラ部が離れていても、電源を入れるだけですぐに接続が確立されるという。接続後はコントローラー部でモニタリングが可能。また、離れた場所にあるカメラ部をコントローラー部から起動させるといったことも可能となっている。

分離したところ

 分離型を採用することで、さまざまなアングルからの撮影が可能。例として、カメラ部を身につけて移動しながら撮る「ウエアラブルカメラ」としての使い方や、人体、自転車、木、動物といったさまざまものにカメラを固定するためのアタッチメントにより、いろいろな目線で撮影ができる。

カメラ部をさまざまなものに固定できるアタッチメントを用意する

 インターバル撮影モードも用意し、ハンズフリーで写真を残す提案もする。撮影間隔は15秒、2分、5分から選べる。

 また、撮った画像を1枚の写真や1つの動画にできるハイライトフォト/ハイライトムービー機能も利用できる。ハイライトフォトでは日付とレイアウトを選ぶだけで、自動的に作成可能。画像を点数化して自動選択するアルゴリズムなどを採用した。

 Wi-Fi機能も搭載し、スマートフォンとの連携も可能。専用アプリを「EXILIM Link」を使用することで、リモート撮影、スマホからの画像閲覧/転送、SNSへの投稿が可能になる。アプリはAndroid 4.0以降、iOS 6以降に対応する。

 UIも新しくした。タッチパネルのフリックやピンチ操作でシャッターや録画、ズーム、再生、ページめくりといったコントロールが可能となっている。液晶モニターは2型で、水滴が付いてもタッチ操作が可能という。

カメラ部

 アウトドアユースを想定し、2mからの耐落下性能、IPX7/IPX6の防水性能、IP6Xの防塵性能、-10度の耐寒性能を備える。レンズは強化ガラスでカバーした。外装には強くて軽いというガラス繊維強化ナイロンを採用している。

 撮像素子は1/2.3型有効1,400万画素裏面照射型CMOSセンサー。レンズは、35mm判換算21mm相当F2.8の超広角単焦点レンズとした。フルHD動画も撮影可能。

 記録メディアはMicroSDカード。コントローラー部とカメラ部ともにUSB充電で、撮影可能枚数は約255枚。

 なお本機は、自分撮りを得意とするカシオ「EX-TR」シリーズの後継ではないとのこと。

(本誌:武石修)