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旧モデル「FUJIFILM X100」の性能向上ファームウェアが公開

AF高速化やピーキング機能の追加など

 富士フイルムは、コンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM X100」の性能向上ファームウェアを18日に公開した。バージョン番号は2.00。

 今回、フォーカス関係を大幅に強化した。発売後2年半以上が経った旧モデルに大きな機能の拡張を含むファームウェアが提供されるのは珍しい。

 更新内容は以下の通り(ニュースリリースから引用)。

  • オートフォーカスを高速化:明るいシーンや暗いシーン、および撮影距離の変化など、さまざまな条件下でのAFスピードが高速化されます。従来ファームウエアと比較し、およそ20%の高速化を実現いたしました。
  • マクロ撮影時のフォーカス性能向上:マクロボタンを押さなくても、オートでピントが合う被写体までの距離を短縮。従来ファームウエアと比較し、およそ30%距離を短縮しました。
  • マニュアルフォーカス時のピーキング機能追加:FUJIFILM X100S、FUJIFILM X20で好評の、MF時のピーキング機能を追加。ピント合わせの目安として、被写体のコントラストが高い箇所の輪郭を強調して表示することで、より繊細で高精度なフォーカシングがスムーズに行えます。
  • 操作性の向上:フォーカスリング操作時のピント追従性を改善しました。また、電子ビューファインダーや背面液晶でピントを合わせる際、開放側の絞りを使い被写界深度を浅くし画像を表示することで、ピントの山をつかみやすくしました。
  • 起動時間の高速化:起動時間が約0.2秒短縮されます。(クイック起動モードOFF設定時)
  • フォーカスエリア選択の操作性改善:従来、フォーカスエリア選択は、背面のAFボタンを押し続けながら好みのエリアを選択する必要がありました。新ファームウエアでは、一度AFボタンを押すことでフォーカスエリア選択画面に切り換わり、あとは背面コマンドダイヤルでお好きなエリアの選択が可能です。

 X100は、富士フイルムが2011年3月に発売したレンズ一体型デジタルカメラ。APS-Cサイズ相当の有効1,230万画素CMOSセンサー、35mm判換算35mm相当の単焦点レンズ、EVFとEVFを切り替えられるハイブリッドビューファインダーなどを搭載する。後継機の「FUJIFILM X100S」が発売済み。

(本誌:武石修)