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野口文男・志岐利恵子写真展「野辺の送り」
(ニコンサロンbis大阪)
(2013/3/28 00:00)
奈良市東部に位置する田原は、田んぼと茶畑が広がる長閑な山里で、古事記を編纂した太安万侶の墓地があることでも知られているところである。
古事記編纂1300年を迎える今年、作者たちはゆかりの地で野辺の送りに遭遇した。そして慌てて撮影許可をもらい、夢中でシャッターを切った。
葬列が辻に来ると、チンチン・ジャーンと鉦とドラの音が僧侶のお経と共に里に響く。天寿を全うした亡き人は、霊柩車という「ヤカタ」に乗って、村中の人々と最後の道行きをする。聞けば11年ぶりの土葬だという。タイムスリップしたような長閑な野辺送りは人手がいることから、今回が最後となるかもしれないという。
「送る」意味を考えさせられ、民俗的にも貴重な記録で、本展では、葬列から埋葬に加えて、喪主家で収めた新盆の様子も展示する。モノクロ47点。
(写真展情報より)
野口文男・志岐利恵子写真展「野辺の送り」
- 会場:ニコンサロンbis大阪
- 住所:大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
- 開催日:2013年4月11日(木)~2013年4月17日(水)
- 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
- 休館:会期中無休