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キヤノン、Wi-Fi搭載の薄型スリムモデル「IXY 610F」

 キヤノンは、Wi-Fi機能を搭載したスリムコンパクトデジタルカメラ「IXY 610F」など3モデルを2月下旬より順次発売する。

IXY 610F
IXY 110F
IXY 90F

 いずれも高倍率ズームレンズを搭載しつつ、薄型のボディを実現した。光学レンズテクノロジーによるもので、例えばIXY 610Fは、奥行き22.5mmのボディに光学10倍ズームレンズを内蔵。光学8倍ズームの前モデルIXY 600Fに対し、0.4mmの奥行き増加にとどまっている。

 また、IXY 610FとIXY 110FにはWi-Fi機能が搭載されている。従来のキヤノンのWi-Fiモデルから、接続先の履歴表示、Facebookグループへの投稿、SNSコメント入力、サーバー(Canon Image Gateway)経由でのPC転送、アプリ間連携、MOV対応(Androidでも再生が可能に)といった機能アップが見られる。

 共通の新機能として、静止画のシャッター前4秒を動画として同時記録し、1日分をダイジェストとして自動的に編集して保存する「プラスムービーオート」が装備されている。従来モデルの「ムービーダイジェスト」と同様の機能だが、撮影モードの一つとして選べるようになった。

 その他、無操作状態が約2秒続くと液晶の明るさを落とし、約10秒後には画面を消す「エコモード」が追加された。

IXY 610F

 2012年にキヤノンで最も販売台数が多かったという「IXY 600F」(2011年9月発売)の後継モデル。映像エンジンがDIGIC 4からDIGIC 5に強化された他、レンズが広角・高倍率化。さらにWi-Fiを新たに装備した。

 発売は2月下旬。価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの直販価格は2万7,980円。

 本体色はピンク、ゴールド、シルバー。

 IXY 600Fの28-224mm相当(35mm判換算、以下同)の光学8倍ズームから、24-240mm相当の光学10倍ズームに高倍率化。手ブレ補正機構の「マルチシーンIS」は引き続き採用されている。シーン認識を行ない、場面に応じた手ブレ補正を行なう。

 その他の仕様はIXY 600Fを踏襲。

 撮像素子は1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサー。有効画素数は約1,210万。

 液晶モニターは3型64.1万ドット。

IXY 110F

 光学8倍ズームレンズ搭載モデルで世界最薄というコンパクトデジタルカメラ。同じく光学8倍ズームのIXY 600Fから、1.5mmの薄型化を果たした。上位モデルのIXY 610Fと同様、Wi-Fi機能を内蔵する。

 発売は2月。価格はオープン。直販価格は2万2,980円。

 本体色はシルバー、レッド、ピンク。

 8倍ズームレンズの焦点距離は、焦点距離28-224mm相当、開放F値はF3.2-6.9。

 IXY 610Fと異なり、撮像素子にはCCDを採用。有効画素数は約1,210万。

 液晶モニターは3型約46.1万ドット。

IXY 90F

 IXY 110FからWi-Fi機能を省略した製品。加えて、液晶モニターが2.7型約23万ドットにスペックダウンしている。

 その他の仕様はIXY 110Fと同等。

 発売は3月中旬。価格はオープン。直販価格は1万7,980円。

 本体色はピンク、シルバー、ブルー。

製品名IXY 610FIXY 110FIXY 90F
撮像素子1/2.3型裏面照射型CMOS1/2.3型CCD
有効画素数約1,210万約1,600万
焦点距離24-240mm相当28-224mm相当
光学ズーム倍率10倍8倍
最短撮影距離1cm
手ブレ補正マルチシーンIS
感度ISO80-6400(全モードあわせて)
測光方式評価、中央部重点、スポット
シャッター速度15-1/2,000秒(全モードあわせて)
液晶モニター3型約46.1万ドット2.7型約23万ドット
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード
最大連写速度約2.4枚/秒約0.8枚/秒
動画記録形式H.264
動画最大解像度1,920×1,080/24fps1,280×720/25fps
バッテリーNB-4LNB-11L
97.2mm95.4mm92.9mm
高さ56.4mm56mm52.4mm
奥行き22.5mm20.6mm21.6mm
質量約144g約133g

※質量はバッテリー、記録メディアを含む

(本誌:折本幸治)