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鈴木あやの写真展「イルカの暮らす島」

(オリンパスギャラリー東京)

©鈴木 あやの

東京から南へ約200km、太平洋上にぽっかりと佇む小さな島、東京都御蔵島(みくらしま)。この島の周りには100頭以上もの野生のミナミハンドウイルカが生息し、イルカ達の生活を間近で観察し、共に泳ぐことができます。

作者(鈴木あやの)は、写真家、水中モデル、ドルフィンスイマーとして活動しており、御蔵島に年10回以上通い、野生のイルカと泳ぎ、素潜りで水中撮影をしています。

御蔵島は断崖絶壁に囲まれ、風が吹き海が荒れるとすぐに船が欠航し、上陸することすら難しい島です。それゆえ、守られてきた大自然があります。黒潮による温かい空気が生む豊富な雨とオオミズナギドリの糞が育んだ豊かな森には巨樹が生い茂り、肥沃な土壌は滝とともに海に流れ込みます。

森、水、海、素晴らしき循環系の中、なかなか人の近付くことのできない島だからこそ、野生のイルカも住み着いているのかもしれません。

御蔵島では 20年ほど前からイルカの個体識別調査が行われ、体の傷やヒレの欠けなどの特徴から名前がつけられています。御蔵島に通う度に同じイルカに出会うこともでき、その成長の過程を垣間見ることができます。イルカ達の生態行動はとても興味深く、毎回新たな発見と出会いがあります。

今回の写真展で、厳しくも美しい御蔵島の大自然とイルカ達の野生の姿を感じて頂けたらと思います。(一部、私自身がイルカと泳いでいる作品も展示します)

出展作品数:カラー約50点、映像

(写真展情報より)

 作者によるギャラリートークが2月9日に行なわれる。13時〜13時30分、15時〜15時30分の2回を予定。

鈴木あやの写真展「イルカの暮らす島」

  • 会場:オリンパスギャラリー東京(オリンパスプラザ東京内)
  • 住所:東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビル1F
  • 会期:2013年2月7日(木)〜2013年2月13日(水)
  • 時間:10時〜18時(最終日15時まで)
  • 休館:日曜・祝日

(本誌:折本幸治)