キヤノン、スマホから位置情報を取得し画像に記録できる「IXY 430F」
キヤノンは、無線LAN対応のコンパクトデジタルカメラ「IXY 430F」を8月2日に発売する。価格はオープンプライス。直販価格は2万5,000円前後。カラーはパープル、ピンク、ゴールド、シルバー。
3月に発売した「IXY 420F」の後継モデルで、IXYの主力機種に当たる。写真にスマートフォンが取得した位置情報を付加する「GPSモバイルリンク機能」を搭載したほか、無線LAN機能などが進化した。
本機はGPS機能を搭載していないが、無料でダウンロードできるアプリ「CameraWindow」(Andoroid 2.3/4.0以降、iOS 4.3以降対応)をインストールしたスマートフォンを撮影時に持ち歩くことで、スマートフォンが記録した位置情報を写真に付加できるようになった。
撮影後にスマートフォンからカメラに位置情報を転送することで、撮影時刻に一致する位置データが自動的に付加される。スマートフォンの測位は基地局からの位置情報も利用するため、カメラ単体のGPS機能よりも取得が早く正確だとしている。
無線LAN機能では、Android端末と直接接続して画像の転送が可能になった。アクセスポイントが無い環境でも、カメラがアクセスポイントになることで通信できる。CameraWindow6月にAndroid版が公開され、IXY 420Fでも利用できる。iOS版も公開済み。
また、プリンターに無線LANで画像を直接送信できる「DPS over IP」にも対応した。同時発表のコンパクトフォトプリンター「SELPHY CP900」がDPS over IPに対応している。
シーン認識機能「こだわりオート」はマルチシーンIS(手ブレ補正機構)との組み合わせにより、従来機と同じく静止画で205パターンから最適な撮影設定を自動でカメラが設定する。動画でも75パターンから自動選択が可能。シャッターを押すだけでよりきれいに撮影できるとしている。
撮像素子は1/2.3型有効1,610万画素裏面照射型CMOSセンサー。画像処理エンジンはDIGIC 5。1,920×1,080ピクセルのH.264動画も撮影可能。
レンズは35mm判換算の焦点距離24-120mm F2.7-5.6の5倍ズーム。デジタルズームでも解像感を維持できるという「プログレッシブファインズーム」を利用すると10倍までのズームが可能。
液晶モニターは3.2型のタッチパネル式で、タッチシャッターなどが可能。
製品名 | IXY 430F |
撮像素子 | 1/2.3型有効1,610万画素裏面照射型CMOSセンサー |
レンズ | 24-120mm相当(35mm判換算)F2.7-5.9 |
最短撮影距離 | 3cm(広角端) 90cm(望遠端) |
手ブレ補正 | レンズシフト式 |
感度 | ISO100-3200 |
露出プログラム | プログラムAE |
シャッター速度 | 1-1/2,000秒(オートモード) |
液晶モニター | 3.2型約46.1万ドット(タッチパネル式) |
記録メディア | SDXC/SDHC/SDメモリーカード |
動画記録 | H.264(1,920×1,080・24fps)など |
バッテリー | リチウムイオン充電池「NB-11L」 |
外形寸法 | 93.5×56.8×20.8mm |
質量 | 約145g(バッテリー、メモリーカード含む) |
2012/7/26 14:00