ペンタックスフォーラム、古畑宏道写真展「北八ヶ岳-山渓樹水幽玄-」


 ペンタックスフォーラムは、古畑宏道写真展「北八ヶ岳-山渓樹水幽玄-」を8月24日から開催する。

北八ヶ岳は「森と湖の山」とも言われ、苔生した原生林が太古の面影を残しています。
そして森の中には白駒池をはじめ大小様々な池が点在し、澄んだ水を湛え神秘的な雰囲気 を醸し出しています。作者が50年前に初めて北八ヶ岳を訪れた際、この自然豊かで静か な風景に魅了され、ゆくゆくはこの美しさを写真で残したいと考えて撮りためた中から精選した銀塩写真、カラー40点で展示します。(写真展情報より)

「北八ヶ岳-山渓樹(さんけいじゅ)水(すい)幽玄(ゆうげん)-」は、山稜中心の山岳写真を撮るスタンスではなく自然風景写真として、山腹・山麓の風景を視点とし捉えることに重点を置きました。
 春は山稜、原生林の雪解けから山麓の新緑、花の風景を、夏は盛夏の山稜の姿、苔生した太古の原生林、草原のお花畑、暁の湖、滝・渓流等の風景を、秋は白駒池の鮮烈な紅葉、高原の紅葉、黄葉、晩秋の静寂な池の姿を、冬は厳冬の樹氷・霧氷の山々、冬ざれ、氷の造形、氷瀑を中心に向き合ってきました。
 撮影は常に一人で自然と対話しながら感謝を込めて、雨の日・雪の日も孤独と戦いながら一枚一枚を写してきました。
40点の作品は一枚一枚すべて思い入れがありますが、特に「暁の湖」は漆黒の夜明けから刻々と変化していく色彩に我を忘れて感動しました。また「湖畔麗秋」は10年に一度と言われるほどの鮮烈な紅葉にめぐり合えました。
撮影条件は、特に冬山の撮影が厳しく、早朝の山小屋を暗いうちに出発、-30℃の寒さの中で右手指先に凍傷を負いながらの撮影も経験しました。
まだまだ、撮り足りない場面もありますので、今後もいっそうの精進を続けて、謙虚な気持ちで撮り続けていきたいと思います。

古畑 宏道

  • 名称:古畑宏道写真展「北八ヶ岳-山渓樹水幽玄-」
  • 会場:ペンタックスフォーラム
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-25-1新宿センタービルMB(中地下1階)ペンタックススクエア内
  • 会期:2011年8月24日〜2011年9月5日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日16時まで)
  • 休館:火曜日

(本誌:折本幸治)

2011/8/10 00:00