富士フイルム、広角レンズ搭載の中判銀塩カメラ
富士フイルムは、広角レンズを搭載した6×7cm判/6×6cm判切替え式の中判フィルムカメラ「GF670W Professional」を3月23日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は27万5,000円前後の見込み。
GF670W Professional |
ブローニー(中判)フィルムを使用する銀塩レンジファインダー(距離計連動式)カメラ。120フィルムと220フィルムが利用できる。レンズは一体型で交換はできない。
富士フイルムが2009年4月に発売した中判銀塩カメラ「GF670 Professional」の広角レンズ搭載バージョンに当たる。ユーザーからの、「もっと広い範囲が写る広角タイプが欲しい」(同社)という声に応えたもの。6×7判と6×6判の画面サイズ切替え機能も継承する(撮影途中での切り替えは不可)。
新設計となる単焦点レンズ「EBC FUJINON 55mm F4.5」を搭載し、35mm判換算の焦点距離は27mm相当(6×7cm判)、30mm相当(6×6cm判)になった。GF670 Professionalのレンズは「EBC FUJINON 80mm F3.5」で35mm判換算の焦点距離は40mm相当(6×7cm判)、44mm相当(6×6cm判)だった。
ボディはアルミダイカスト製。主な外観部品にはマグネシウム合金を採用した。軍艦部のカラーはシルバー。ボディの外観はGF670 Professionalをほぼ継承している。ただし、GF670 Professionalで採用していた折り畳み式の蛇腹を廃し、レンズをボディに固定している。また、ブラックボディをラインナップしていない。
フォーカスはマニュアル。ファインダーは二重像合致式距離計内蔵採光式ブライトフレームを引き継いだ。ファインダー倍率は0.52倍、基線長は37.2mm、有効基線長は19.3mm、距離計連動範囲は0.7m~∞、視野率90%(3m時)。パララックス自動補正機能を備える。
GF670 Professionalはファインダー倍率0.7倍、基線長37mm、有効基線長25.9mm、距離計連動範囲0.9m~∞、視野率88%(3m時)だった。
撮影可能枚数は120フィルム使用時が6×7cm判で10枚、6×6cm判で12枚。220フィルムではそれぞれ倍の枚数を撮影できる。フィルムの巻き上げはダイヤル式。
シャッターは電子制御式レンズシャッター。ホットシューとシンクロターミナルを備え全速同調する。ケーブルレリーズねじ穴や三脚ねじ穴も利用できる。
オプションとして専用本革製ハードケースと専用レンズフードも同時に発売する。価格はオープンプライスだが、いずれも店頭予想価格は1万8,500円前後の見込み。
製品名 | GF670W Professional |
画面サイズ | 6×7cm判、6×6cm判 |
レンズ | 27mm相当(6×7cm判)および30mm相当(6×6cm判、ともに35mm判換算)、F4.5 |
距離計連動範囲 | 0.7m~∞ |
露出プログラム | 絞り優先AE、マニュアル |
測光方式 | 中央部重点平均測光(外部測光) |
シャッター速度 | 4-1/500秒、バルブ |
使用フィルム | ブローニー(120、220) |
バッテリー | リチウム電池「CR2」 |
外形寸法 | 178×109×89mm |
質量 | 約1,100g(本体) |
2011/2/17 13:30