2010年のミラーレス機は前年比171%増に

~コンパクトデジカメは平均価格が2万円を割る。GfK調査より

 ジーエフケーマーケティングサービスジャパンは16日、2010年の家電およびIT市場の販売動向を発表した。

 国内家電市場の概況は、エコポイント制度変更前の駆け込み需要や、猛暑によるエアコン販売の好調などが寄与。家電小売市場規模は2009年から約1兆円拡大し、9兆5,000億円程度になったと見込む。

 販売チャネル別では、エコポイント半減の駆け込み需要の影響により、家電量販店の11月の売上高が前年比87%を記録した。分類別の売り上げ構成比では、薄型テレビなどを含むビジュアル分類の割合が急増。家電量販店における同分類の構成比は、下半期に家電量販店の売上げの4割弱を占めた。

 デジタルカメラの販売動向は、数量が前年比11%増の1,067万台と2年ぶりに1,000万台を超えた。レンズ交換式カメラが前年比23%増と全体を牽引し、なかでもいわゆる「ミラーレスカメラ」が171%増を記録。レンズ交換式カメラに占めるミラーレスカメラの数量構成比は24%となり、2009年の2倍以上に拡大した。

 コンパクトカメラは前年比10%増と数量ベースでは堅調だったものの、平均価格の低下により金額前年比は11%減。デジタルカメラ市場全体では8%減となった。コストパフォーマンスに優れる旧モデルが好調に推移した結果、平均価格は前年比20%減の1万9,800円と、初めて2万円台を割り込んだとしている。



(本誌:鈴木誠)

2011/2/16 15:02