【フォトキナ】同社初の超音波モーター内蔵レンズ「SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD」を出品したタムロン
フォトキナ2010のタムロンブースでは、国内では8月10日に発表した望遠ズームレンズ「SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD」(Model A005)を出展。同社レンズのほとんどが試用できるとあって、多くの来場者を集めていた。
タムロンブース | 試写コーナーでは、欧米で人気の盆栽風の被写体を撮影できるようになっていた |
SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USDは、同社としては初めての超音波モーター「USD」(Ultrasonic Silent Drive)を搭載して素早いピント合わせが可能になった望遠ズームレンズ。シャッタースピード4段分の手ブレ補正やフルタイムマニュアルフォーカス機能、LD/XLDレンズの採用など、スペックを充実させながらも、欧州での価格は599ユーロとコストを抑えたズームレンズとなっている。35mmフルサイズおよびAPS-Cサイズの撮像素子を持つカメラボディで利用できる。
SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD(ニコン用)。テレ端ではここまで鏡筒が伸びる(右) |
AF/MF切り替えとVC(手ブレ補正)のON/OFFが設定できる |
欧州ではニコン用に続いてキヤノン用が発売されたばかりで、まだ市場にはあまり出回っていないことから、キヤノン用は特にこのフォトキナで触れる人が多いだろう、とのことだった。
予定ではさらにソニー用もリリースする予定だが、現在はトランスルーセントミラーテクノロジーを採用したα55/33との組み合わせでの動作検証などを行っている最中だという。ブースの説明員によれば「2~3カ月後」の登場予定らしい。
タムロンブースではそのほか、創業60周年を記念した創業当時のレンズを含めた歴史を振り返る展示も行なっている。これ自体は国内で開催された「CP+」と同じものだが、Tマウントのレンズから最新のSP 70-300mm F4-5.6 Di VC USDまでが展示されていた。
左の3本はタムロンのTマウントレンズ。創業は1950年で、135mm F4.5のレンズは1958年製 | こちらは70~80年代の製品。500mm F8の望遠レンズは79年~2006年まで生産されていた |
こちらは90年代以降のレンズ群 | 最新のSP 70-300mm F4-5.6 Di VC USDのカットモデルも展示していた |
また、同社がOEMするコンパクトデジカメ用レンズなども出展。OEM品のため、公開しているものは1~2年前に作られていた製品のレンズらしいが、タムロンがどういったレンズをOEMしているか分かる出展になっている。
OEMで提供していたコンパクトデジカメ用レンズ。左端には一眼レフ用レンズもある |
【2010年9月24日】初出時、ソニー用のSP 70-300mm F4-5.6 Di VC USDについて「AF用モーターを内蔵していない」との記述を行ないましたが、正しくはAF用モーターを内蔵しています。またソニー製マウントアダプターに関する記述についても、誤解を招く表現があったため、該当部分を削除しました。お詫びいたします。
2010/9/24 16:51