銀座ニコンサロン、照井四郎写真展「紀州人」


 銀座ニコンサロンは、照井四郎写真展「紀州人」を9月29日から開催する。

(c)照井四郎
 紀州・紀の国は歴史に彩られたいにしえのロマンが息づく山と海の国である。2004年7月、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録され、にわかに脚光を浴びるようになった。

 雪国育ちの作者が、冷たい雪の降らない南国に憧れ、「新紀州人」となって早40年という歳月が流れ過ぎた。

 作者は、本格的に高野の「お山」と、3,600峰という大小さまざまな山が連なる熊野の森を駆けめぐって20年が経つが、野趣にあふれ、深遠な大自然の懐にもぐり込み、神秘的な光景に出合うと、心が震えるという。しかし、何よりも強く心を揺さぶられ、癒されるのは情が厚く、あけっぴろげな地の人々の暮らしにふれた時である。

 一期一会に胸を膨らませ、まるで蟻のごとく巡った車の走行距離は40万キロを越えた。作者自身、改めてその道のりに驚いているが、作者にとってふるさと回帰ともいえる「お山と熊野」への行脚は終わりそうにない。

 本展では、1993年より撮りためたものを展示する。モノクロ約50点。(写真展情報より)
  • 名称:照井四郎写真展「紀州人」
  • 会場:銀座ニコンサロン
  • 住所:東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA 1・2階
  • 期間:2010年9月29日~2010年10月12日
  • 時間:10時~19時(最終日は16時)
  • 休館日:会期中無休

(デジカメWatch編集部)

2010/9/15 00:00