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デジタル“チェキ”に4.5型モニターの「instax mini Evo 2」

切り替え式カラーフィルターの「SQUARE 2」も

新製品の1つ「instax mini Evo 2」

富士フイルムは10月27日(火)、新型インスタントカメラ”チェキ”2製品の発表会を都内で開催した。ここでは会場に展示された実機を中心にレポートする。

こだわりの1枚を作り出す楽しさ

1つ目はチェキプリンターを内蔵したデジタルカメラ「instax mini Evo 2」。11月27日(金)の発売で、実勢価格は4万2,900円前後となっている。

2021年に発売された「instax mini Evo」の後継モデル。前機種同様、30代の男性をメインターゲットとしたクラシカルなデザインなどを引き継ぎながら機能を向上させた。

大きな進化点として背面モニターが4.5型というデジタルカメラでは珍しい大型サイズになった。これにはより撮影への没入感を高める意味もあるそうだ。

比較的大きな4.5型タッチモニターを搭載

加えてinstaxシリーズで初めてとなるタッチ式のモニターが採用された。従来はボタン操作でメニューが煩雑だったが、タッチ操作に対応したことで、スマートフォンのように素早い設定が可能になった。

そして大型モニターを活用した「instax Expanded View」モードを新搭載した。プリントよりも広い範囲がモニターで確認できる機能で、フレームに入る人の動きや周りの状況などを確認しながらフレーミングを調整できるといったメリットがあるという。

instax Expanded Viewの例

エフェクト機能では、10種類のレンズエフェクトと10種類のフィルムエフェクトを組み合わせて100種類の表現ができる機能を引き継いでいる。

人気が高いという「ライトリーク」の例
「広角」は画面隅がケラれたように写る

レンズエフェクトはレンズ周りのリングで切り替えるが、このリングに2つの指掛かりが加わった。

リングに2つの指掛かりが付いた
よく使うエフェクトの組み合わせはカスタム設定のC1~C3に割り当てられる

デザイン面では特に上面が刷新された。従来フラットだった軍艦部には段ができ、そこにフィルムエフェクトを切り替えるダイヤルが移動した。

そのためダイヤルをつまんで回すことも可能になり、従来よりも操作性が良くなったとのこと。また全体的にカーブを取り入れたフォルムも採用した。

コールドシューも搭載。LEDライトなどに使えるとのこと
底面にはmicroSDカードスロットやUSB Type-C端子を装備

シャッターを切る直前の5秒間を動画で記録する「instax Immersive Movie」も加わった。撮影直前の動きが記録できることから、メイキング動画のようなショートムービーが楽しめそうだ。

instax Immersive Movieの再生画面

本体でプリントした写真や動画はスマホアプリに転送可能。専用アプリがWi-Fiにも対応したため動画も高速に転送できるようになっていた。

スマホに転送したところ
プリント例。instax miniフィルムに対応している
オプションでケースも用意される
ケースを開けたところ
イメージセンサーの大型化と高画素化も図られている

同社によると、instax Evoシリーズの年間販売台数は「instax mini Evo」発売翌年の2022年度と比べて約3倍に増えたそうだ。現在、同シリーズは3機種がラインナップされている。

現行のinstax Evoシリーズ

フィルター内蔵の”アナログチェキ”

もう1台はアナログインスタントカメラの「instax SQUARE 2」で、11月13日(金)に実勢価格1万6,500円前後で発売する。

ミスティホワイト
スレートブルー
ブリックレッド

正方形フィルムに対応する比較的シンプルなチェキとなっている。instax mini Evo 2などと異なり、デジタルカメラの機能は入っていない。

2020年発売の「instax SQ1」の流れを汲むモデルで、メインターゲットはZ世代といった若年層の女性。より丸みを帯びたデザインにリニューアルし、これまで以上に女性が手に取りやすいものにしたという。

背面のinstaxロゴも今回から入れたもの

新たにカラーフィルターを内蔵したのが大きなポイントとなっている。クールとウォームのフィルターを切り替えられ、気分に応じて写真の雰囲気を自然に変えられるとしている。

フィルターはOFFも選べる
フィルター操作はレンズ前面のスイッチで行う。これはクールを設定したところ
フィルターでの撮影例。左はクール、右はウォーム。フィルムは正方形のinstax SQUAREフィルムに対応

また撮影距離の設定では、従来のスタンダードとクローズアップに加えて3m〜無限遠の撮影に適したランドスケープモードが加わった。景色などの撮影に向くとしている。

撮影距離は鏡胴を回して設定する。LANDSCAPEポジションが見える
オプションでケースが用意されるほか、正方形フィルム用のアクリルフレームも新発売となる
従来機との比較

レトロな写りの新フィルム

インスタントフィルムの新製品「instax SQUARE SOFT HAZE」も11月13日(金)に発売される。10枚入りで実勢価格は1,430円前後。

乳剤の配合を変えることで色調、明るさ、彩度が変化し、柔らかな光のにじみと温かい色合いを実現したフィルムだという。

比較サンプルを見ると全体的に明るめで、低彩度かつアンバーやパープル方向の色味が加わるようだ。よりレトロ感が強調される写りに感じた。

広瀬すずさんと横浜流星さんが撮影を体験

発表会には俳優の広瀬すずさんと横浜流星さんが応援に駆けつけた。ハロウィンをイメージしたセットが用意され、お互いを撮り合って新製品の魅力を体験した。

広瀬すずさん(左)と横浜流星さん(右)

広瀬さんはinstax mini Evo 2について、「気分に合わせたりその時の空気感によってエフェクトの組み合わせが変えられるのが素敵だなと思いました。その日にしかない儚さを感じられると思います」と評価。

またinstax SQUARE 2については、「スレートブルーの色が大人っぽくていいなと気に入っています。旅行や友だちといるときにその場でプリントを渡せるのはチェキならではのものなので、楽しみたいと思います」と広瀬さん。

横浜さんを撮影する広瀬さん
広瀬さんを撮る横浜さん

横浜さんはinstax mini Evo 2について、「いろいろなエフェクトで自分なりの1枚を作ることができるのが非常に魅力的なところでもあるし、自分が撮っていても楽しいところでした」と気に入った様子。

instax SQUARE 2について横浜さんは、「自分がプロデュースした作品でスタッフさんの表情を撮ったりしたら現場の士気も上がると思うので、皆さんのかっこいい姿を撮影したいです」と期待を込めた。

2人が出演する映画に関連する写真展が富士フイルム スクエアで開催中だ

instaxがイメージング事業を牽引

富士フイルムホールディングス 代表取締役社長・CEOの後藤禎一さんは、「現在instax製品は世界100カ国以上で展開し、累計1億台以上販売している。ラインナップの拡充に加えて、B2Bサービスを広げるなどして需要の創出に努めている。instaxならではの体験価値を進化させ続けていく」と挨拶した。

後藤禎一さん

同社コンシューマーイメージング分野ではinstaxを中心に販売が伸び、同分野を含むイメージングセグメント全体の成長を牽引しているという。

この成長トレンドを維持し、2027年3月期通期も全社で過去最高の売上と営業利益を更新する計画だとしている。

チェキフィルムの増産を図っており、2028年春にはフル稼働になるそうだ

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。