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2015年の「歴史的カメラ」8機種が発表

83倍ズーム、5,060万画素、液晶によるローパス調節など新技術を評価

2015年12月18日追記:12月16日にソニーがRX1R IIの発売延期を発表、2015年内の発売の可能性がなくなった。それを受け、歴史的カメラ審査委員会はRX1R IIを2015年「歴史的カメラ」から除外した。本記事は発表当初の記載のままとしているが、実際にはRX1R IIが選定から外れていることに留意いただきたい。

一般財団法人日本カメラ財団が主催する歴史的カメラ審査委員会(森山眞弓委員長)は12月16日、2015年の「歴史的カメラ」8機種を発表した。

選定機種と選定理由は以下の通り(引用)。選定機種に順位はなく、掲載は発売日順。

ニコンCOOLPIX P900。35ミリ判換算光学24-2000ミリの83倍ズームレンズを備えたデジタルカメラ
OLYMPUS AIR A01。技術をオープンにして、ユーザーによる拡張したカメラシステムをつくることができるレンズスタイルデジタルカメラ
PENTAX K-3II。ボディ内手ぶれ補正機構を利用して、撮像素子を1画素ピッチずつ移動させて4回撮影し、RGB各色の情報を1画素分で取得することでより高画質な画像を得ることができるデジタル一眼レフカメラ
キヤノンEOS 5Ds。5060万画素の35ミリ判フルサイズ撮像素子を備えたデジタル一眼レフカメラ
ソニー サイバーショットRX100 IV。信号処理回路を画素領域と別の層に配置した積層CMOSセンサーを世界で初めて搭載し、高速読み出しを可能としたコンパクトデジタルカメラ
ソニーα7R II。世界で初めて35ミリ判フルサイズで裏面照射型の4240万画素CMOSセンサーを備えたノンレフレックス(ミラーレス)デジタルカメラ
パナソニックLUMIX DMC-GX8。世界で初めてレンズ側とボディ側の手ぶれ補正機構が連動して機能するノンレフレックス(ミラーレス)デジタルカメラ。
ソニー サイバーショットRX1R II。世界で初めて液晶で光学ローパスフィルター効果を調節できる35ミリ判フルサイズセンサーを備えたコンパクトデジタルカメラ

「歴史的カメラ」は、「技術史的に意義のある日本最初の試みがなされているもの」もしくは「市場において特に人気を博するなど、歴史的にみて意義のある」とみなしうる国産カメラを専門家が1年に1度選ぶもの。

審査委員は森山眞弓氏(委員長)、市川泰憲氏、河田一規氏、河野和典氏、豊田堅二氏、中村文夫氏、萩原史郎氏、山本晃氏。

(本誌:武石修)