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キヤノン、NFCスマホ対応や女性向けなど新「PIXUS」発表会
桐谷美玲さん・石丸幹二さんが登場
Reported by 本誌:鈴木誠(2014/8/28 19:06)
キヤノンマーケティングジャパンは8月28日、9月4日に発売するA4インクジェットプリンター「PIXUS」シリーズの新モデルを発表。テレビCMに出演する女優の桐谷美玲さんと俳優の石丸幹二さんが新製品発表会に登場した。
価格はいずれもオープン。予定直販価格(税別)は、MG7530が2万8,800円、MG7530F(PIXUS Atelier)が2万9,800円、MG6730が2万3,800円、MG5630が1万6,800円。
スマホからのプリントは写真が75%
キヤノンマーケティングジャパン株式会社 代表取締役社長の川崎正己氏は、インクジェットプリンターの国内市場環境について説明した。
2011年からのプリントホストデバイスの出荷推移を示し、PCに代わりスマートフォンの出荷台数が増え、スマートデバイスの普及が拡大していると説明。スマホからのプリント率は2013年に急上昇したが、「ホームプリント市場を成長させるには道半ば。より具体的な提案をしていく」と意気込みを語った。
女性主体で開発した“アトリエ”
キヤノン株式会社 取締役 インクジェット事業本部の大塚尚次氏は、新製品の技術と特徴を紹介した。
同社は2004年、“SUPER PHOTO BOX”のテーマを掲げてPIXUSを一新。この10年間でプリンターを取り巻く環境は大きく変わり、特にクラウドの時代が到来したとする。プリントニーズも多様化し、同社はPIXUSクラウドリンクなどで対応してきた。
「より手軽に簡単に」進化したという2014年のPIXUSでは、スマートデバイスを意識したPIXUSタッチ(NFC)は、スマートデバイスからのプリントデータ送信のほか、スキャンデータをNFCタッチで取り出すこともできるという。
女性向けという外観やパッケージを採用する「MG7530F(PIXUS Atelier)」は、女性ユーザーのプリントニーズを喚起し、それに応えることがテーマ。「家のアトリエのような存在になってほしい」と展望を語った。同モデルは女性メンバー主体のプロジェクトチームで開発し、やさしい色や言葉にこだわって作られたという。
スマホ対応の向上でニーズ喚起
続いて、キヤノンマーケティングジャパン株式会社 取締役 常務執行役員 イメージングシステムカンパニープレジデントの八木耕一氏が国内マーケティング戦略について説明した。
2014年上半期のインクジェットプリンターの販売では、キヤノンが数量シェアNo.1とアピール。新モデルでは「スマフォトプリント!」のキーワードを掲げる。
新ラインナップのうち、MG7530は「PIXUSの特徴を網羅している」とするモデル。写真用インクと文字用インクを併せ持ち、グレーインクも採用。大容量タイプのインクを選べる。ボディは4色展開。PIXUSタッチ(NFC)の搭載で、スマートデバイスとの親和性も高めた。
MG6730は、MG7530同様の6色ハイブリッドインクを採用。PIXUSタッチや有線LAN機能を省略している。カラーはブラックとホワイトの2色。
MG5630、トップクラスの低ランニングコストが特徴のモデル。5色インクのスタンダード機で、Wi-Fi以外の通信機能は持たない。ブラックとホワイトの2色。
新CMは“猫好き部下に翻弄される上司”
新PIXUSは、新しいテレビCMでも写真プリントの新しい楽しみ方を訴求するという。出演はPIXUSのコミュニケーションパートナーとして3年目の桐谷美玲さんと、石丸幹二さん。
桐谷さんはPIXUSのCM出演が3年目。今年はどんなPIXUSが登場するのか楽しみにしながら撮影に臨んだという。現場に猫がいるだけで雰囲気がよく、和気あいあいと撮影できたと感想を語った。また、上司役の石丸さんを「理想の上司像」と評した。
石丸さんは、猫好き社員の桐谷さんに翻弄される「猫に興味のない上司」という役どころ。撮影を終えて、「これまでスマホで撮りっぱなしでいいと思っていたが、こんなに綺麗に出るなら、これからはプリントして配りたい」とコメントした。
最後に桐谷さんは、新しいPIXUSについて「綺麗に簡単にプリントできて驚いた。旅行の写真を撮ることもあるので、スマホとプリントを皆さんにも楽しんでほしい」とコメントした。
新PIXUS各機種の詳細は、既報のキヤノン、PIXUS 2014秋冬モデルを発表にて。