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キヤノン、EOS 5D Mark IIIの機能向上ファームウェアを公開

開放F8測距などに対応

 キヤノンは4月30日、デジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark III」のファームウェアVer.1.2.1を公開した。

 3月22日に公開を予告していたファームウェア。当初からアナウンスしていたAF補助光使用時のAFスピード向上以外にも、機能向上や改善を盛り込んだ。

 更新内容は以下の通り。(ダウンロードページから引用。以下同)

・HDMI出力に対応しました。
 HDMI端子から高画質な非圧縮映像を出力します。
・エクステンダーを装着して開放F値がF8になるレンズで、中央測距点でのAFができるようになりました。(従来は、F5.6までの対応)
・ストロボのAF補助光が投光された時のAFスピードを向上しました。
・ライブビュー撮影または動画撮影時に静止画を撮影した場合に液晶モニターの画面表示がフリーズし、その後にErr70またはErr80となることがある現象を修正しました。
・多重露出撮影の連続撮影優先で撮影した場合に6枚目で連続撮影の速度が遅くなる現象を修正しました。
・AEB撮影時にファインダー内表示が誤って表示する現象を修正しました。
・ワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E7との通信の信頼性を向上しました。
・ワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E7を使用したFTP転送後に“○X”の送信結果の表示を出す様にしました。
・Eye-Fiカードを使用した場合にカメラが正常に動作しないことがある現象を修正しました。
・EF 24-70mm F4L IS USMの画像において、撮影情報(Exif)の焦点距離情報が正しく表示されない現象を修正しました。
・レンズのファームアップデートが正常に行えない場合があることを修正しました。
・メニュー画面に表示する“アラビア語”の誤記を修正しました。(日本向け製品はでアラビア語は表示できません。)
・AFマイクロアジャストメントの値が“-8”などに変わってしまう現象を修正しました。
・メニュー画面に表示する“ISOオート時の自動範囲設定範囲を設定する”の際のISO上限設定のガイダンス説明文が最後まで表示されない現象を修正しました。 (日本語の表示は問題ありません。)

 なおファームウェアをアップデートした場合、同梱ソフトの「Digital Photo Professional」および「EOS Utility」も最新版にアップデートする必要がある。

 また、カメラのファームウエアの違いで以下の現象が生じる。

・ファームウエアVersion 1.2.1(またはVersion 1.2.0)のカメラで撮影したRAW画像をファームウエアVersion 1.1.3以前のカメラでRAW現像することができません。
・ファームウエアVersion 1.2.1(またはVersion1.2.0)のカメラで撮影したRAW画像とRAW+JPEG画像などすべての画像で、カメラからダイレクトプリントができません。

(本誌:武石修)