穂積大和写真展「Designes」(新宿ニコンサロン)



作者は当初、環境問題をどのように撮影すればよいのかわからなかったので、なんとなく現場へ行っては、シャッターを押すだけだった。しかし撮影を重ねるたびに被写体がもつ美しさに気づき出した。目の前に広がる風景はカラフルで、不思議な模様をしており、そしてあまりにも魅力的だった。それは同時に、あくまでも他人目線で見ていることと同じであった。

世界中で起きている環境破壊。ほとんどの人はそれらを意識せずに生活をしている。もし身近な場所で環境問題が起きていても、人々は他人事のように見てしまうだろう。作者は、自分の生れ故郷である福島で起きている問題でさえ傍観している。福島以外に住んでいる人はもっと関心が薄いだろう。

本展では環境問題がもつ異様な美しさを表現した作品を展示し、人々の環境問題に対しての意識のあり方を問おうとしている。そして、福島で撮影した写真も加え、目に見えない環境問題の恐ろしさを提示する。カラー16点。

(写真展情報より)

 12月22日13時から、ギャラリートークが開催される。

  • 名称:穂積大和写真展「Designes」
  • 会場:新宿ニコンサロン
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • 会期:2012年12月18日〜2012年12月28日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2012/11/29 16:57